妻中便り

中野区長 x フロンティア・プロジェクト – タウンミーティング@大妻中野

酒井中野区長を迎え、本校でタウンミーティングを開催!

1月21日、本校で、酒井直人中野区長を迎え、フロンティア・プロジェクト・チームとの タウンミーティングを開催しました。このプログラムは、「誰もが住みやすく、活躍できる中野区」を目指す中野区と「自律」、「協働」、「貢献」をスクールミッションに掲げるユネスコ・スクールでもある本校の取り組みがシンクロした貴重な機会。本校ではこのタウンミーティングに、代表して、フロンティア・プロジェクト・チームと有志の希望者40人が参加しました。

このフロンティア・プロジェクトは、本校の学年を横断して、「ごみ環境」「共生社会」「防災減災」「女性ジェンダー」「子ども教育」の5つのテーマについて、それぞれチームを編成してこれまで取り組んでいます。このタウンミーティングでは、これまでの取り組みの成果や、中野のまちの課題について、酒井区長に報告。中野区のまちづくりへの提案に活かすことで、これまでのフロンティア・プロジェクト・チーム活動の集大成にもなりました。

本校の生徒からは、「駅で外国の方から声を掛けられることがある。案内板の外国語表記をもっと増やしてほしい」、「通学路にごみが落ちている。ごみ箱の形やデザインを変えて、ごみを入れたくなるようにしたらいい。分別の意識も高まるのでは」「帰り道には暗い場所がある。街灯の設置場所を記した地図を作って配布してほしい」などの取り組みを踏まえた提言を行いました。

それを踏まえ、酒井区長と中野区職員4名の方も参加してのグループディスカッションを実施。 議論を深め、改めて提案を発表。よりブラッシュアップされた提案がなされました。

酒井区長からは、「大変すばらしい発想や貴重な意見をいただいた。さっそく中野区で実践したいものも!また、実現には、さまざまな規制や条件を乗り越える必要があるが、一緒に考え、取り組んでいければ。さらに、今後も日常生活で解決したいことがあれば、ぜひ声に出してみてほしい」との言葉をいただきました。

このタウンミーティングに参加した本校フロンティアプロジェクトチームの生徒の振り返りを紹介します。

中3 A. W.  さん

はじめは区長とお話しできると聞いてとても緊張していましたが、グループ内でディスカッションしている内に積極的に話し合うことが出来ました。普段ふと私が中野について思っていることを区長や周りの仲間に提案し、コメントをいただき、それに対してさらに改善策を考え直していくというプロセスがとても楽しく、また貴重な体験でした。区役所の方もディスカッションに加わっていただき、実際の課題点など丁寧に説明いただいて、ただ「ああしたい、こうしたい」という要望だけではなく「どういう風にしたら要望が実現できるのか」、「要望が実現した後の影響」など深い部分まで考慮することへの難しさを感じました。タウンミーティングで学んだことを活かして、これからも視野を広げていきたいです。

中3 S. M. さん

今回私たち、フロンティアの生徒が考えた案に対して、実際に中野区長からアドバイスをいただけて、とても貴重な経験ができたと思います。私たちが話し合いを行った時には、出てこなかったような問題点や、中野区長だからこその視点があり、たくさんの刺激をもらうことができました。私は共生社会チームとして、外国人のための多言語化など、二つの提案をさせていただきました。そして、その案に対して、中野区の職員の方からさらに良くするためのヒントをいただき、新しい案まで作成することができました。もちろん、いただいたヒントの力が大きいですが、やはり自分たちで考え付いた案ということもあり、達成感を得ることができました。

高1 M. N. さん

とても貴重な機会を頂き、ありがとうございました。区長と直接お話させて頂く機会はめったにないので、ミーティングの際に自分の意見をできるだけ多く述べるように心掛けました。チームで提案を発表した後に、区長から直接フィードバックをして頂いたり、意見を聴いて頂いたりして、最終的にまとまった意見を出すことが出来て良かったです。私は防災減災チームに所属しているのですが、耐震工事の案を最初に提案させて頂いたときに、付近にマンションが多くあり、それぞれ所有権が別々にあるということを教えて頂き、対策だけでなく背景を知るという事も提案する上で必要不可欠なことだと改めて感じました。今回のタウンミーティングで得た知識や発見をこれからの企画に活かせていけたら良いと思いました。

高1 Y. S. さん

今回、タウンミーティングに参加して学んだのは、問題解決には多面的な思考が必要だということです。私が所属する女性ジェンダーチームでは、帰り道が暗いので街灯を増やしてほしいという意見を出しましたが、中野区長は「街灯は場所によって明るすぎるという苦情が来てしまうかもしれない」とおっしゃっていました。私は街灯を増やせば、夜道が暗いという問題が解決し、多くの人が過ごしやすくなると考えていましたが、街灯を増やすことで新たな問題ができてしまう可能性があることに驚きました。私自身、主観的ではなく客観的に物事を見るように努力してきたつもりではありましたが、今回のタウンミーティングを受け、より精進していく必要があると分かりました。

高2.M. I.

フロンティアでは難民の方に支援したりその支援の仕方を勉強したりしてきましたが、中野区という身近な存在に貢献するような活動はゴミ拾いぐらいだったので、中野区をより良くする為に自分たちで考えて実際に区長に提案するというのはとても新鮮でした。 このタウンミーティングで中野区の現状や問題点を学べただけでなく実際に区長相手に自分の口で説明したことで言葉遣いや相手に自分の意見を的確に伝えるための言葉選びなども学べたのでとても充実した体験ができたと思います。 また、自分たちが提案した案がなぜ実行できないのかまで説明していただいたので「言うは易く行うは難し」という言葉を実感しました。

なお、この本校のタウンミーティングの様子と本校合唱部を特集したJ-COMさんの番組 「長っと散歩」が、2月1日~2月15日で放映されています。詳しくは以下の添付フライヤーをどうぞ。

長っと散歩チラシ(2月1日~大妻中野中学校・高等学校)_20230131

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