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文科省 グローバル化に対応した外国語教育推進事業 – フランス語研究授業

文部科学省 令和5年度 グロ―バル化に対応した外国語教育推進事業 – フランス語教育 – 研究授業を実施しました!

本校は平成30年度より、文部科学省の「グローバル化に対応した外国語教育推進事業」での研究を行っており、今年は6年目を迎えます。

これまで、大東文化大学、名古屋外国語大学、早稲田大学、南山大学、アシェット・ジャポンなどの先生方と協力して、日本の中等教育における英語以外の外国語教育の普及、推進に貢献する取り組みを行ってきました。令和3年度からは、特に「教員養成機関等との連携による専門人材育成・確保事業」として位置付けられ、人材開発にも資する研究となっています。この文科省事業として、11月初旬に高校2年生のフランス語IIの研究授業を、早稲田大学とアセットジャポンからの先生方を迎えて行いました。

今年度の取り組みは、「朝食」という身近な生活習慣にフォーカスした学びのプロセスです。「朝食」について、生徒たちが先生方や生徒にアンケートを行い、その結果をdataとして、グラフ化して、その特徴を探究するものです。 さらに、そのデータの説明をフランス語で行うという日常の話題を土台として、それをアカデミックな言語表現の習熟へ繋げる取り組みになっています。

EUのヨーロッパ評議会では、お互いの言語を修得のための目安として、ヨーロッパ共通言語参照枠(CEFR)を定めています。外国語学習者にとっての世界標準の指標になっているこのCEFRは、日常的なトピックで外国語を使える段階から、アカデミックな言語使用レベルに至るプロセスを表示しています。本校のフランス語教育研究は、このCEFRの指標に沿った取り組み研究です。

各グループで、生徒たち自身でリサーチを進め、議論し、発表をする授業と学習の様子は、フランスで行われている学習者中心の学びの取り組みそのものです。外国語の習得はその言葉を機械的に覚えていくことではありません。本校は文化と言語を相補的に学ぶことが重要なプロセスであり、それは生涯にわたって他者への理解を学び続ける気持ちを育てていきます。EUの United in Diversity, 「複言語教育を通した多様な文化を尊重するマインドの育成」が本校の教育ヴァリューと重なっています。

 

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