妻中便り

2023年度Global Study Tour 2日目 5月10日(水)

5月10日、本日は黒糖の日。
2日めも引き続き平和について学びました。

(クラスによってルートが違いますが、)午前中のプランは中村家住宅、佐喜眞美術館、嘉数高地の見学です。

中村家住宅は、もうほとんど現存しないという琉球建築のお屋敷です。
イメージどおりの赤瓦とシーサーが出迎えてくれます。
シーサーは魔除けなので門の外へ向けて置き、右に雄(阿)、左に雌(吽)と位置も決まっているそうですが、中にあったものは家に向かって置かれており、左右も逆位置でした。
なぜでしょう?

(突然始まる生物講座)

次に訪れた佐喜眞美術館では、惨劇を伝える壁一面の絵が圧巻でした。
この絵を飾るために建てられたとのこと。

(※許可を得て撮影しています)

屋上からはフェンスの向こうの普天間基地が望めます。
美術館が基地に食い込むように建っているのがよくわかりました。

民主主義の日本において、沖縄県の人口は全体の1%強。

案内してくださったキュレーターさんの言葉です。
この場所で聴くからこそ、いっそう強く響くものがありました。県民ではない私達も、当事者であるという意識を持っていたいと思いました。

(この穴から慰霊の日、6/23の夕陽が見えます)

最も激しい地上戦が行われたという宜野湾市の街並み(嘉数高台公園より)。
あの山までたったの1km間で16日間及ぶ肉弾戦が行われたそうです。

大変良いお天気の中、ひたすら建物の屋上や高台に登り、ガイドさんやキュレーターさんのお話を真剣に聴き、大量のメモをとり、そして、バスに揺られて昼食会場へ。

午後のために十分な補給を……

午後は各地の基地を回る、コース別研修でした。
沖縄市コザ、浦添市、宜野座村、名護市辺野古、読谷村、金武町の6コースです。
それぞれが持ち寄った情報をもとに、夜にはディスカッションを行います。班のみんなのためにできるだけたくさんの情報を持ち帰ろうと、メモをする姿は真剣。有意義な討論会になりそうです。

読谷村。フェンスの向こうでは次の戦争の準備をしている、というガイドさんの言葉にギクリとしました。
辺野古の海。フェンスには「WARNING 警告 UNITED STATES AREA 米国区域(施設)」の看板。海はつながっているのに…

夜の様子。
どのくらい有意義だったかは、彼女たちが知っていれば十分です。
お疲れ様でした!

さて、この旅も「過去を知る」前半から、「未来を考える」後半へ。

……の前に、明日は全力でアクティビティです。
晴れますように!

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