妻中便り

高校生パーラメンタリーディベート連盟杯_東京都大会_初出場・初勝利

1月29日に、筑波大学付属駒場高等学校で行われた第12回日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯東京都大会に、本校チームが全20校の1校として、参加を果たし、歴史的な1勝をあげることができました。

このパーラメンタリーディベート連盟杯は、国内の即興式英語ディベート高校生大会の中で、最も権威のある大会と見なされており、出場生徒は、国籍や、海外経験の有無などによる規制はありません。 日本の高校に在籍しており、その高校の代表として出場することが参加資格であり、誰でも等しくその英語力とディベート力とチームワークが試される大会です。英語ディベートの形式は、高校生世界大会のものを用いています。

本校では、模擬国連(MUNs)やTED x Youth への取り組みと並んで、英語ディベートへのチャレンジも盛んにおこなわれています。 そうした土台から、英語ディベートへのチャレンジを重ね、今回、筑波大付属駒場高校での大会に出場することができました。

この大会に参加した本校高校2年生の代表生徒の振り返りをシェアします。

H2.W.T.さん

このHPDUディベート大会にチャレンジしたW.T.です。以前、英語の授業や校内のプログラムでディベートを行ったことはありましたが、自分の意見が批判されるのが怖く、主体的に参加したことはありませんでした。しかし、今回、先生に勧められて参加してみると勝ち負けに問わずとても楽しむことができました。このHPDU大会では毎回様々なジャッジの方々からアドバイスをいただけるため、どんどん自分が慣れて成長できるのを感じることができたのが一番の楽しみだったと思います。

私の大学の志望校には、英語ディベートが必修授業にあります。その授業も今から楽しみで、大学受験のモチベーションになりました。また、この相手を説得する能力は、プレゼンテーションにも役立つと思います。英語ディベートで得られた力をジェネリックスキルとして、様々な場面で活用していけると思います。

H2. A.N.さん

今回、対面では初めてのディベート大会に参加しました。実際にジャッジの人がいることで緊張はしましたが、とてもやりやすく感じました。まず、1試合目と2試合目は自分が持っている意見とは逆側の立場で、スピーチ中も言葉に詰まってしまったり、自分が何を言っているのかわからなくなってしまうことがありました。この2つの試合で、ジャッジからもらったフィードバックで参考になったのは、そのテーマを完全に否定する必要はないということです。

2試合目の論題が「スポーツにおける動物の利用は倫理的ではない」というのに対して私たちは否定側だったので、「スポーツにおける動物の利用は倫理的である」と言っていたのですが、「倫理的ではなくはない」つまり利用しても問題はないなどと表現の仕方によっても印象が変わっていくことが分かりました。3試合目では、先ほどの反省を活かし、より自信をもってスピーチをすることができました。この試合では理由を広くとることが大事だと学びました。論題は「宗教は社会的利益がある」の肯定側で理由の1つを「自殺を防げる」としてしまったのですが、自殺を考える人はごく少数の人だけなので、宗教があることで人々の救いになるなど、大多数の人が関わることにしたほうが理由として強いことが分かりました。

今回の出場で、ジャッジのフィードバックによって徐々にスピーチにも自信がもてるようになって変わったとチームメイトからも言われるようになりました。自分が今まで考えたこともない論題もあり、とても難しかったですが、IELTSのスピーキングなどでも同じような能力が求められるので、とてもいい練習となり、また、貴重な体験でした。

H2. M.T.さん

私たちは今回、学校代表として、第12回HPDU東京都大会に出場しました。HPDUとは即興対決型の英語ディベート大会で、ディベート経験が少ない中、参加させていただきました。即興型というのは下調べなしで事前に知っている知識からディベートするというもので日頃から社会問題などの背景に目を向けることが大切になります。

今回の大会では、特に対応力と英語力が身についたと実感しています。英語力は英語でのディベートなので当然ではありますが、日頃は日本語で考えることが多いので、瞬時に英語を喋る難しさを痛感しました。またアカデミックな英語に触れる機会が必然的に少ないため日本語では知っていても英語で知らないケースが多くあったのが大変でした。

対応力については、日常では自分のペースで動くし、それができることが多いですが、今回のディベートでの準備時間は議題の理解、意見交換、主張、スピーチの構成、移動時間を含めて20分でした。それに加えて予測不可能な相手側のチームの主張に反論する必要があります。更に、議題に対する知識が全くない場合もあります。短い制限時間の中で多くの情報を処理したことで対応力が身につきました。

今回の大会で得た英語力で英語資格のスピーキング力はもちろん、大学入試の面接や小論文では自分の予想外の出来事が起こった際も対応できると思います。幅広い大学入試の形態に適応できる英語ディベートはこれからの進路に大きく役に立つと確信しています。

 

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