妻中便り

グローバル市民育成シンポジウム@大妻中野 を開催しました!

グローバル市民育成シンポジウム@大妻中野を開催しました!

本校は、2015年度の文部科学省SGHアソシエイト校認定以来、先進的なグローバル教育、探究教育の実践に向けて、継続的なカリキュラム開発を行ってきました。2021年度からは、ユネスコ・スクール(キャンディード・ステイタス)、文部科学省からSGHネットワーク校としての認定も受けて、様々な取り組みを発展させています。この本校の取り組みが評価され、日本学術振興会による科学研究費助成事業である「民主的文化を含む新しいグローバル市民教育の指標と教育モデルの構築 」(研究代表:松本 佳穂子東海大学教授)のシンポジウムが、11月12日に本校を会場に開催され、本校の中学生、高校生、卒業生が本校のグローバル教育成果について英語で発表しました。

地球市民の育成をスクールミッションに掲げる本校の取り組みが、この研究の一助となり、本校の生徒、卒業生が大いに貢献できる機会となりました。様々な大学の先生方、大学院、大学生の方も参加され、有意義な会となりました。本校のグローバル教育の成果を大いに発揮できる機会となったことで、本校の生徒も大きな自信になりました。

このシンポジウムの内容は以下の通りです。

・ 開会の挨拶 大妻中野中学校・高等学校 校長 野﨑 裕二

・ シンポジウム主催者からの趣旨説明 松本 佳穂子先生 (東海大学教授、研究代表者)

・ 講演 (1) 服部 孝彦先生 (大妻女子大学教授、研究分担者)

“21st Century Trends in Education: Implications for Learning and Teaching”

・ 講演 (2) 水澤 孝順 (大妻中野グローバル・センター長) 「大妻中野のスクールミッションとグローバル教育」

・ 講演 (3) 北澤 武先生 (東京学芸大学教授、研究分担者) 「STEAM教育(理数科教育+Liberal Arts)」

・ 講演 (4) 松本 佳穂子先生 (東海大学教授、研究代表者) 「グローバル市民教育」

と共に、以下の本校生徒、卒業生が発表しました。

・ 大妻中野中学校・高等学校の生徒・卒業生による発表

MCは、 早稲田大学創造理工学部英語学コースの本校卒業生グローバルチューターと本校高校3年生が努めました。

・ 大妻中野中学校・高等学校の生徒・卒業生による発表次第 -

① 大妻中野フロンティア・プロジェクト・チームによる学年・教科横断型探究学習取り組み 生徒発表 (日本語)

② 大妻中野グローバル教育成果発表 - 地球市民性を培う様々な取り組み – 生徒発表(英語)

・  SDGs 探究プレゼンテーション -    “ Why should we care about marine pollution? “

・  TED x Youth @ OtsumaNakano  代表プレゼンテーション  -   “ Being Positive to Succeed”

・  高円宮杯全国中学生英語スピーチ大会本校代表   –   “ For a Right Understanding “

・  トビタテ!留学JAPAN日本代表第7期生  –  Tobitate Young Ambassadors Project

・  アメリカ提携校留学 - 日本とアメリカの学校比較  – Study Abroad Experience in the US

・  カナダ留学生代表 – カナダの多様性から学ぶこと –  Study Abroad Experience in Canada

・  カナダ留学報告 – グループプレゼンテーション - カナダ留学での私の変化 “How I Changed in Canada”

・  獨協大学 英語プレゼンテーション on SGDs コンテテスト参加 プレゼンテーション

・  上智大学John Nissel Cup 本選出場  – Sophia University John Nissel Cup – Finalist Speech

③ グローバル・リーダーズ・コース卒業生(現大学生)による発表 - 中高時代の取組が進路に与えた影響について (英語) 早稲田大学国際教養学部1年 の2名と Temple University Japan Campus 学生

このシンポジウムに参加して、発表した本校生徒のフィードバックからいくつか紹介します。

「服部先生の日本とアメリカの大学生の違いについての話で、日本の学生の方がクリティカルシンキングの能力が低いと仰っていたことは、私にとってショックでしたが、北澤先生が説明されていたSTEAM教育や最新技術を使った授業と合わせることが出来れば、日本の学生も更に良いスキルを身につけることが出来ることも分かりました。」

「私のスピーチにもGlobal Citizen というワードがでてきているので、今回のシンポジウムとの関連性を感じながら先生方の発表に耳を傾けていました。学校では、どういう風に、どういった目的でカリキュラムが組まれているかというのは自分が教育を受ける側にも関わらず今まで知らなかったので新鮮な気持ちでした。目的があった方が物事が捗るように、日本の教育機関は生徒にカリキュラムの意図を伝えると、私たちはより「地球市民になる」という目的に向けて勉強に意味を見出し、精進できると考えます。

そして、私たちが妻中で受けている教育は日本の教育において最新鋭の教育なのだと認識することができ、世界で教育の機会を奪われたり、思うように教育を受けられない同い年の子が沢山いる中で、私がどれほど恵まれた教育を受けさせてもらっていることかと考えさせられました。これからは、私に与えられた教育を受ける機会を存分に活かしていけるよう、地球市民となることで世界に恩返ししていきたいです。」

「わたしは人前で話すことは何度かありましたが英語で、しかもたくさんの大学の先生の前で話すのは初めてだったのでとても緊張しました。しかし、遠路はるばるプレゼンを聞きに来てくださった先生方にぜひ自分の頑張りを見てほしいという一心で緊張はしたものの楽しく発表することが出来ました。プレゼンの練習をしている中で、どのように話せばみんなは注目して聞いてくれるだろうか、や印象に残すにはどのようにすべきかを考えていました。そしてリハーサルの際同学年の子のプレゼンを聞き、楽しみながら話していることに気づきました。 いざ本番の時私はプレゼンテーターではなく物語の語り部の様に楽しく発表することが出来ました。 」

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