妻中便り

From France, America and Canada – Updated Reports on Study Abroad

Now the following three updated reports on Otsuma Nakano study abroad programs reached us from France, America and Canada.  It would be great if you could enjoy reading them.

「中野から世界へ」大妻中野の留学プログラムに参加している生徒たちからの新しいレポートが届きました。今回は、フランス、アメリカ、カナダからです。どうぞ!

From France,

Bonjour!Je m‘appelle U. I. . J’apprends le français et j’étudie à l’étranger à lécole saint-denis international school.

“こんにちは!私はフランス語とフランスの文化を学ぶため、現在フランスのロシュにあるサンドニインターナショナルスクールに留学をしているU.I.です。”

今回が私のフランス留学の初レポートになります!私は11月の初めにフランスに来て、ちょうど一か月が経ったところです。本当は9月から留学をする予定でしたがコロナの影響ですこし遅れてしまいました。まだフランスに来て慣れたというには早いですが、最初に来た時と比べるとリラックスして生活できるようになってきたなと思います。困ったときもホストファミリーや学校関係の方だけでなく、通りすがりの人でも親切に丁寧に接してくれて、そのような方々のサポートもあり、とても充実した留学生活を送ることができています。

早速ですが、私がフランスに来て感じたことについてお話したいと思います。フランス以外の国もそうかもしれませんが、とても人と人との関わりを大切にしていると思いました。このレポートを書く少し前にホストファミリーのいとこのお誕生日会がありました。そこでは、ホストファミリーだけでなく親族の方々やお友達などが集まってお祝いをしました。そのいとこの方は18歳になったそうなのですが、日本でいう“成人“みたいなものらしいです。私は日本で親族と繋がりが決して薄いわけではないですがこのようにたくさんの人が集まってパーティーをするというのはすごく驚きました。出されたご飯も一食だけでなく六食くらいでたのでお腹がパンパンになりました。そしてご飯を食べた後、お誕生日のいとこの方がみんなに感謝の気持ちを伝えていた時に全員が涙ぐんでいてこの子のことをとても大切に思っているのだなとすごく感じました。みんなで抱きしめあっていてとても感動しました。日本に帰ってもこのとき感じたことは忘れないようにしたいと思ったし、家族や周りの方々への大切さを改めて感じることができました。その後は私がバースデーソングを歌ったり、ダンスパーティーをしたりして夜遅くまで楽しみました。すごく良い経験になったので良かったです。

これからもこうした日本では体験できなかった素晴らしいことを通しながら、語学もしっかり学びたいたいと思います。 最後までレポートを読んでいただきありがとうございました!

From America,

Hi, I am M. C.  studying at Westside Christian HS in Oregon as an international student.  During this fall vacation in the U.S., we had a big event called Thanksgiving, which is like Christmas, and we ate turkey and pumpkin pie. I ate the turkey with cranberry jam, and it was awesome. Also, my host mother taught me the history of Thanksgiving, and I learned the importance of thinking about the meaning of the event. There is no school for nine days. I was taken to a German restaurant and had a great time with my host family.

I had a lot of time to spend with my host sister at this time. My host sister and I both like to paint, so we often paint together when we have time, such as on weekends.  We decided to use paints together, but we couldn’t find any paints, so we decided to paint with a Japanese calligraphy set I brought from Japan, which requires only water and special paper. It was not the way I was supposed to use it, but I was very happy to see how happy they were.

Also, my cross-country season is over, and I’m so disappointed with that I couldn’t renew my PR and I could not be qualified to proceed the state meet, so I want to continue running for cross-country next year. In the cross-country, we watched movies while eating pizza in the library with my teammates, and solving quizzes about stores and signs around the school made by our coach while running were things that I have never experienced in Japan, so I found myself happy to have such a valuable experience. I am also very grateful to my host family who waited for me every day until practice was over. I am gradually able to understand conversations and classes, but I am still not able to speak English fluently and understand it completely, so I will try to be more proactive.    Thanks a million for reading my report.

アメリカ、オレゴン1年留学中のM.C.です。深まる秋を迎えてのアメリカ留学レポートです。アメリカの秋休みにはThanksgivingという大きなイベントがあり、クリスマスのように親戚と集まったり、ターキーやパンプキンパイを食べたりします。ターキーは、クランベリージャムと合わせて食べたのですが、凄く美味しかったです。また、ホストマザーにThanksgivingの歴史を教えてもらい、行事の意味を考える大切さを学びました。土日も合わせると9日間学校はありません。私はドイツ料理のレストランに連れて行ってもらったり、親戚で集まったりして楽しく過ごしました。

この期間はホストシスターと過ごす時間が多くありました。ホストシスターも私も絵を描くのが好きなので、週末など時間がある時はよく一緒に絵を描きます。一緒に絵の具を使うことにしたのですが、絵の具が見つからなかったため、私が日本から持ってきた水と専用の紙だけでできる書道のセットを使って絵を描くことにしました。本来の使い方とは違いますが、とても喜んでくれたので嬉しかったです。

また、私が所属していたクロスカントリーのシーズンも終わってしまいました。PRも更新できず、州大会の出場権を得ることが出来なくとても悔しいので、来年もクロスカントリーを続けたいくらいです。チームの皆で、図書館でピザを食べながら映画を見たり、コーチが作った学校周辺のお店や看板に関するクイズをランニングしながら解いたことは、日本では体験しないことだったので、貴重な経験ができたなと感じています。毎日練習が終わるまで待っていてくれたホストファミリーにも感謝の気持でいっぱいです。少しずつ会話や授業が理解できるようになってきましたが、まだまだ英語を流暢に話したり、完壁に理解することは出来ないのでもっと積極的に頑張ります。レポートを読んでいただき、ありがとうございました。

From Canada,

My name is M.T. and I am in my second year of high school studying in Canada as an international student. I’m sorry to bother you now, but do you know what this flower is? This flower is called a poppy and it symbolizes an event in Canada.

Remembrance Day is a day when we remember the fallen of World War I. Since the Armistice Treaty was established on  November 11, 1918, every year November 11 was designated as  the day of respect and remembrance for those who died in war. Since then, this day has also become a day of remembrance for Canadian soldiers who died in World War II and other wars. A minute or two of silence is observed at 5 a.m., when the First World War Armistice was signed, and at 11 a.m., when the Armistice came into force.

The red poppy is the symbol of this day because of the poem In Flanders Fields by John McCrae, a Canadian soldier who fought in the First World War in 1915. In Flanders, Europe, where the fighting was fierce, red poppies filled the battlefields after the fighting was over. At my school, each student was given a badge and at 11am we had a two-minute silent prayer.

The First World War was so devastating to the soldiers who fought and survived, not only physically but also mentally, that a psychiatric department was set up after the war. The Treaty of Versailles was signed to prevent such a war from happening again, but 20 years later the same tragedy happened again.

People say that wars are folly because they are fought for profit. But if you were a king, what would you do to increase your country’s profits? If other countries had the same aspirations and the same aims, would you really be able to solve the problem peacefully if you didn’t even know what the future held for your country? War would be the expression of the survival instinct of man, and it seems to me that war has been for Japan a discovery of the value of life. Just as our distant ancestors discovered hunting as a survival instinct, so we have discovered what it takes to live as human beings in the future.

To conclude my report, I can say that it has been a very productive month for me to think deeply about peace. Thank you for reading.

こんにちは、カナダに留学している高校2年生のM.Tです。突然ですが、皆さんはこの花をご存じですか?  これはポピーという花で、カナダでは『ある出来事』の象徴とされています。今回は、その『ある出来事』、Remembrance day についてお話ししたいと思います。

Remembrance day とは第一次世界大戦の戦没者追悼記念日であり、1,918年11月11日に休戦条約が結ばれたことにより、毎年11月11日は戦争で亡くなった兵士に敬意を表し、追悼することになりました。それ以降、この日は第二次世界大戦や、ほかの戦争によって亡くなったカナダ兵も追悼する日にもなっています。また、第一次世界大戦の停戦協定に署名された午前5時、休戦協定が発効された午前11時は1~2分ほどの黙祷を捧げます。

そして、赤いポピーがこの記念日のシンボルとされている理由は、1915年、第一次世界大戦で戦ったカナダ人軍人のジョン・マクレイの詩、In Flanders Fields が由来となっており、激戦区だったヨーロッパのフランダース地方には、戦闘が終わった後、戦場を埋め尽くすように赤いポピーが咲いたそうです。私の通っている学校では、各々バッジが配られ、午前11時には約2分間の黙祷を捧げました。

第一次世界大戦では、終戦後、精神科という分野が作られたというほど、参戦し、生存した兵士に対し、肉体だけではなく、精神的にも影響を及ぼした大変大きな戦争となりました。このような戦争を二度と繰り返さないようにするために、べルサイユ条約を結んだのに、その20年後にまた同じような悲劇を繰り返してしまいました。

戦争とは、利益を奪い合うために起きるものであり、人はこれを愚かだといいます。たしかにそうですが、もしあなたが国王だったら、国の利益を増やすためにどうするでしょうか? 他国も自分と同じような願望を持っていて、狙っていた物が一緒であった場合、自国の明日さえわからない状況で、本当に平和的な解決ができるでしょうか。戦争とは、人の生存本能を表したものであり、これまでの戦争は、日本にとって、命の価値の発見であったように思います。遠い先祖が生存本能的によって、狩猟という方法を発見したように、ヒトが人として、これからを生きる為に必要なことを見つけたのだとも思います。

平和について深く考えられた、とても充実した月でした。お読みいただき、ありがとうございました。

 

一覧へ戻る