妻中便り

医療機関に千羽鶴を届けることができました!

~生徒保健委員会活動_文化祭有志企画における取り組み~

中学保健委員長 M.H

「今年の文化祭、どんなテーマで研究発表しようか…」
私たち中学保健委員は、委員長M.Hと副委員長H.Rを中心にSDGsを含めた文化祭企画テーマ決定に向けて主体的に考えました。

令和3年度も学校は、昨年度から引き続いている新型コロナウイルス感染症対策(以下コロナ)により各種活動は制限され、登校しないリモート授業の期間もありました。在宅での自分時間の過ごし方、健康管理の重要さ、友人とのたわいもないコミュニケーションの大切さ、部活動や特別活動、ボランティアなど授業以外での貴重な体験をすることができなかった悔しさや行き場のない気持ち(今からでも感染症対策をしながらやりたいことは山ほどありますが)など、このような経験からもコロナ禍でなければできなかった多くの学びがあります。中でも「多くの人が健康管理や感染防止対策について知識を持ち、行動するようになった」ことは、保健委員としても良かったことの1つです。

さて、文化祭の中学保健委員会企画に話を戻しましょう。

私は、連日のコロナ報道によって、私たちのために多くの医療関係者が過酷な環境下で働いてくださっていることを知りました。大切な家族にうつしてはいけないと数か月間も自宅に帰っていない方がいることも知りました。また、大切な家族が入院しても家族でさえお見舞いに行けないという悲しすぎる事実も知りました。

そこで、私たちは「今の私にでもできることをやりたい」と思い、「医療関係者への感謝の気持ち」と「患者さんやそのご家族に対する回復への祈りやお見舞いの気持ち」を込めて、「医療機関に千羽鶴を届けたい!」と考えたのです。

私たちの学校から最寄り駅までの間に「中野共立病院」はあります。

中野共立病院は、回復期リハビリ病棟や在宅、外来診療所、健診センターも併設されている地域に根付いた包括的医療機関です。

職場体験などの学校活動にご理解とご協力をいただき、希望者への医師ならびに看護師一日体験などでも、私たちは日頃から大変お世話になっています。

私たちの千羽鶴への想いに賛同していただけたら受け取ってもらいたい!病院の方々のご厚意や先生方に甘えず一連の応対をできるだけ自分たちでやってみよう!アポイントを取る連絡、訪問させていただいての千羽鶴のお渡しと対談、文化祭発表後のご報告(お礼)のお手紙・・・。
初めてのことばかりで、それぞれの準備にも力を注ぎました。ゆえに、喜んでいただいた時は何とも言えない幸せな気持ちと達成感に包まれました。

さて、文化祭当日。掲示発表を見に来てくれた家族からも良かったよ~と褒められました。思春期だし素直にはなれなかったけれど、なんだかとても照れ臭かったと同時に誇らしく自信がつきました。

最後に、私たちがお手紙を準備している間に、なんと、病院長および副病院長からお礼状と記されたお手紙が届きました。

こちらこそ、大変お忙しい中、時間と場所を用意し対談の場まで設けてくださいました副医院長兼コロナ感染対策委員長の医師中川先生、コロナ病棟看護師長の徳重様、そして終始お世話してくださいました事務長 塚本様には感謝の気持ちでいっぱいです。

感染症対策にいつも以上に注意を払っている状況にもかかわらず、温かく迎えていただき、本当にありがとうございました。

中3の秋。

コロナが落ち着いて2年ぶりに自粛下でも来校者を迎えて実施できた、きっと生涯忘れないであろう私の文化祭でした。

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