妻中便り

3学期が始まりました – 学校で一緒に聞く大妻コタカ先生の言葉 –

2021年1月、本校でも新しい年、3学期が始まりました。このような困難な時だからこそ、安全を考慮し、分散登校での登校ですが、クラスメートや先生としっかり顔を合わせ、クラスごとに放送で野﨑校長からの始業式の言葉を分かち合いました。トピックは大妻学院創設者・大妻コタカ先生の言葉です。

大妻コタカ先生は、明治17年(1884年)広島県に生まれです。そのコタカ先生が1957年73歳の時に書いた、当時の若い人たちに向けた「身につけるもの」という文章から、校長は以下の文を引用して一緒に考えました。

「今まで、多くの女性に欠けていた自分に対する信頼感、自分の考えを表現する意欲といったものを、これからの人たちは身につけなければなりません。 自分をあきらめて他の人に譲ることは、ある場合には必要かもしれませんが、せめて若い時代には、大いに自分の外に向かって、自分を進ませてみる必要があると思います。失敗すればそれが一つの貴重な体験になります。一番大切なことは、それにくじけないだけの勇気が欲しいということです。同じような目的に燃えた仲間と語ることによって、また、多くの先輩の進んだ道を知ることによって、知らずしらず内的に充実した成人に伸びて行きます。

私は、随分あらゆることに頑張ってきたつもりですが、今になって振り返ってみますと、もっと、自分を試してみるべきだったと、悔やむことが沢山あります。ですから可愛い教え子たちに、私に代わりに、うんと張り切って、若い時代を充実してもらいたいと望んでいます。」

今の時代を生きる皆さんにも、コタカ先生からのエールの言葉としてきっと響くことでしょう。そしてこのような大変な時だからこそ、勇気づけられる言葉でもあります。最後に始業式は、「歴史上、人類の越えることができなかった災害はありません。この難局を一緒に乗り越えていきましょう!」という野﨑校長の言葉で結ばれました。

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