妻中便り

Beyond School – Reports on IIBC Essay Writing Workshop

本校では、“Beyond School” を合言葉に、国内外の様々な外部プログラムに “challenge – 挑戦” して、新しい自分の可能性を “construct  – 作りあげ”、そして、自分の未来を “Create  – 創造” することを重視しています。

その中でも、論理的にものごとを捉え、課題を発見し、世界の人々と協働して、その解決に取り組んでいくアカデミックな言葉の力、Academic English Proficiencyを重視しています。 これにピッタリのプログラム - TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が主催する「エッセイ・ライティング・ワークショップ」が開催され、本校の生徒2名がチャレンジしました。

その様子について、本校を代表して参加した高校2年生の手塚まりこさんと齊藤莉子さんが英語と日本語でレポートをしてくれます。 本校のアカデミック英語への取り組みを理解する一助となると思います。どうぞ!

From Mariko Tezuka,

I’m Mariko Tezuka, and I joined the essay workshop hosted by the IIBC for the IIBC essay contest. The workshop took place in July 22nd with care for COVID-19, and 16 students from various schools joined.

After we got to know each other, lecturers gave us a lesson on what an essay is and how it is formed. We all understood the roles each paragraph should play through discussions. We had lunch break, and deepened our knowledge about the previous lecture through Kahoot! After that, it was back to the essays again!

What’s more, in the afternoon, we had time to write our actual essays. Our essays were shared to the professors via Google Documents and we received direct feedbacks from them which was really helpful for us. 6 hours seemed like a long time, but time did fly quick!

Overall, through this workshop, I was able to gain more knowledge on how to create effective essays and the essential parts of it. I will not forget what I have learned and will surely put this on practice in the near future.   Thank you so much for their excellent advice to the teachers!

こんにちは!今回、第12回高校生対象IIBCエッセイコンテスト – ライティングワークショップに参加した高校2年の手塚まりこです。このワークショップは7月22日に感染症対策に十分に配慮しながら開催され、関東各地からの高校生、16名が参加しました。

はじめに自己紹介の後、アイスブレイクでゲームを行いお互いの距離を縮めました。楽しいアクティビティーの後は真剣モードに突入。エッセイをイントロダクション、ボディ、コンクルージョンと砕いていき、それぞれのパラグラフの役割などについてのレクチャーを受けました。さらに、生徒同士でのディスカッションやチームでのグループ作業などを通してより深く内容について考えさせられる場面もありました。

また、昼食後、Kahoot!と呼ばれるオンライン型クイズによって午前中に学んだエッセイの技法をおさらいしました。その後は、各自用意した3つのアイデアをもとにエッセイを書き始め、Google Documentsを使って実際に、立教大学のネイティヴの先生である講師に添削をしていただきました。直接アドバイスをいただく貴重な時間が得られたことはとても有意義なものでした。

このワークショップを通してエッセイの技法やルール習得は勿論のこと、より良いエッセイを作るためには構成がいかに重要かということにあらためて気づかされました。ここでの新しい学びを無駄にせず、将来に役立てたいと思います。 先生方、貴重なアドバイス、ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

From Riko Saito,

Hello, I am Riko Saito.  Fortunately, I participated in the English Essay Workshop which was held by IIBC on July 22. There were about 16 high school students who had a variety of backgrounds, which drove us to make active discussion and to learn about the method to write a good Essay.

At the workshop, of course we only used English.  So, it was for the first time when I got back to Japan to spend a day with only English, and it reminds me of the memories of my study abroad.  I missed the memories, but also it made me motivated.  Among the participants, there were people who had lived in another country and lots of students were active. It was a highly valuable day.

Meanwhile, I had lots of opportunities to write an English essay before this workshop. So, I had thought I was used to write an Essay, but it wasn’t.  I was able to review my Essay because of the lesson. I had each paragraph of my essay checked by the teachers there and then I could see my great improvement.

Finally, I will use this experience from now on. In the future, there will be more opportunities to write an English Essay, so I really appreciate this valuable opportunity for me to gain skills of how to write a good Essay.  I would like to thank the teachers in charge of this workshop.

こんにちは、高校2年の齊藤莉子です。私は7月22日に行われたIIBC主催の英文エッセイ・ライティング・ワークショップに参加しました。様々なバックグラウンドを持つ高校生16名程が集まり、意見交換やエッセイの書き方を学びました。

今回は授業、会話など全てが英語で行われたため、昨年、留学をした私にとって久しぶりの英語漬けの一日はどこか懐かしさがあり、留学中の思い出が蘇り少し恋しくなりましたが、この思いが一日の原動力にもなりました。参加者の中には海外で生活した人もおり、全体的に活発な人が多かったので毎時間が充実していました。

私は英文を書く機会が多かったため、エッセイを作ることは慣れていると思っていましたが、段落ごとのポイントを細かくチェックしたことで自分のエッセイの改善点が浮き彫りになり、見直すことが出来ました。

今回の学びを、今後存分に活かしていきたいです。そして、これからエッセイを書く機会が一層増すと思いますが、高校生のうちに書き方をしっかり押さえる機会に参加出来たことにとても感謝しています。 指導いただいた先生方に感謝申し上げます。

☛ 最後に、専門的な立場から、本校の英語教育・グローバル教育アドバイスをいただいている大妻女子大学・同大学院教授、言語学博士の服部孝彦先生からのアドバイスを記します。  服部先生は、ご自身が、文部科学省SGHやWWL等の、国のグローバル教育推進のためのリーデイング・プロジェクトの中心メンバーとして活躍されている方です。

― アカデミック英語トレーニングの重要性 -

日本人が、論理的に書かれた英語を読んだり、論理的に英語を書いたりするのが苦手なのは、単に英語力だけの問題ではありません。その原因の一つは、論理的な文章を読んだり書いたりするトレーニングを積む機会が、不足しているからかであると、私は考えております。

英検の上位級、IELTS、TOEFL iBTや難関大学の自由英作文で求められる力は英文和訳や和文英訳の力だけではありません。英語の知識だけではなく、論理的思考力が求められます。まさしくアカデミック英語の力を身に付けているかをテストされるわけです。

英語学習において模範的なパラグラフを読み、その論理構成を習得することは大切です。ただ、学習者は模範的なパラグラフを読み、その真似をすればアカデミック英語の力がつくわけではありません。アカデミック英語の書き方とその背景にある理論展開を十分に理解しなければ上手に英文が書けるようにはならないのです。英語の学習は奥が深いですが、それだけにやりがいがあるといえます。アカデミック英語の力を身につけることができれば、必ず皆さんの将来に役立ちます。

大妻女子大学・同大学院教授、早稲田大学講師、言語学博士 服部孝彦

 

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