妻中便り

世界のパートナーから グローバルに活躍されている日本人サポーターの先生方

世界のパートナーから – グローバルに活躍されている日本人サポーターの先生方

本日は、2020年度の大妻中野中学校・高等学校の入学式でした。 Web-Ceremony として実施をしました。この入学式に向けて、本校・野﨑校長の呼びかけに応えていただいた世界各国の本校の提携校からメッセージをこれまで紹介をしてきました。しかし、本校の教育パートナーは海外だけではありません。日本の中でも、外交、教育、行政など各界で、グローバルに活躍されている方々が、皆さんをサポートします。

今日は、そうした本校の世界の教育パートナーとして、3人の日本人の方々からの新入生へのメッセージを紹介します。

「 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。本年は、新型コロナウィルスのため、オンラインの入学式となりましたが、皆さんが元気でこの日を迎えられたことをお慶び申し上げます。

私たちが生きる世界は、国境を越えた交流が益々深まっています。皆さんがこれから日本のこと、世界のことを大いに学び、大妻中野から世界への扉を開いていくことを心から期待しています。 元気で登校開始日を迎えてください。」

竹内 春久 –  元シンガポール全権大使・外務省国際情報統括官、東京大学特任講師

Dear Otsuma Nakano new Junior High School students,

I hope this message finds you, your family and your friends safe and healthy during these unprecedented times.

Congratulations on starting Otsuma Nakano Junior High School.  Otsuma Nakano has two important missions. Firstly, the school will ensure the health and well-being of the students. Secondly, the school will provide students with an excellent education even under difficult conditions.

While much remains uncertain right now, one thing is for sure: this crisis will pass. Our country and the world will recover.  Until then, stay healthy and be well.

Dr. Takahiko Hattori,  Dean & Professor of The Institute for Research in English Education, Otsuma Women’s University

大妻中野中学校新入生の皆さんへ (原文は英語のため、日本語訳を付けました。)

まず、今、世界中の誰もが体験したことのないこの時の中で、何より、新入生の皆さん、そして皆さんのご家族、友達の健康、安全を心より、願っていることをお伝えします。

そして、皆さん、大妻中野中学校で学校生活を始められること、ほんとうにおめでとうございます。  大妻中野は、2つの大切なミッション(社会的な使命・役割)を持っています。一つ目は、そこで学ぶ生徒の皆さんの健康と健やかな成長を確実なものにすることです。そして二つ目は、この困難な状況の中でも優れた教育の場を必ず皆さんに提供することです。

今、これからどうなるのか、世界は多くの不安に満ちています。しかし、確かなことが1つあります。この危機は乗り越えられるということ。 私たちの国も世界も必ず復活します。  その時まで、健康で元気でいることが、皆さんのミッションです。

服部 孝彦 言語学博士・大妻女子大学英語教育研究所所長・教授

大妻中野中学校・高等学校の新入生の皆さんへ

― 孤独だからこそ光を -

学ぶことは楽しいことです。新しい価値や世界と出会い、思いもよらない視界が開け、人生を変えることもある。私にとって大学で出会ったフランス語がそうでした。 東大を出て官僚になることが勉強のすべて。  母子家庭に育ち、いじめや社会の冷たさを味わった私は、高校時代こう思うほど孤独でした。

だが、孤独はなくせる。 吉藤オリィ氏は言っています。 3年間登校できず孤独だった彼は、その経験から、スマホでどこからでも操作できる分身ロボット「オリヒメ」を発明したのです。 今では、寝たきりで動けない人や、学校にいけない子供たちが、オリヒメのおかげ遠くにも「行ける」し、働くこともできるようになりました。

人間の知性は、孤独を強さに、そして思いやりや未来への希望に変えることもできるのです。  私もフランスで学ぶことで、個人の考えを大事にし、自由な発想を尊ぶ文化に触れ、心の自由を得た気がしています。

こんにち、大妻中野への入学という新たな門出を、しかし孤独とともに迎えざるを得なかった皆さんには、 逆境を新しい学びの形と捉え、挑戦し、将来社会を変えていく力を、今こそ蓄えてもらえることを期待しています。

永田 真一 (ながた まさかず) 内閣人事局参事官補佐 女性活躍促進・ダイバーシティ担当・大東文化大学外国語学部英語学科講師

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