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イギリスセミナー12日目~老人ホーム訪問

8月9日(木) ラベンダーの紫が映える爽やかな晴天

イギリスでの授業も残すところ2日となりました。休み時間になると、明日行われるFarewell Party(さよならパーティー)の出し物であるダンスの練習に精を出している生徒たちの姿を見かけます。今回のFarewell Partyは、今週でブライトンを去る日本人学生が、今までお世話になった先生、他国の留学生、ホストファミリーに感謝を込めて日本の文化を紹介するという趣旨ですので、皆も気合が入っているようです。

午後のアクティヴィティは、現地の老人ホーム訪問です。今回は日本人参加者が多いこともあり一時は受け入れを断られたのですが、無理を言って了承していただいた経緯もあり、BISSの校長先生から「くれぐれも高齢者の負担にならないように」と要望がありました。「遊び感覚ではなく、高齢者の方々にお相手をして頂くのだ」という謙虚な気持ちで臨むよう出発前に全員に呼びかけました。皆なら大丈夫だよね。

21人ずつの2グループに分かれ、St.Johns教会が運営しているデイケアセンターとBramble Cottage Retirement Homeという私営の老人ホームをそれぞれ訪問しました。私が引率したのはSt.Johnsです。

期待と不安を胸にSt.Johnsに到着。クリーム色の明るい部屋に、12~13人の高齢者が思い思いにくつろいでいました。高齢者を前に何をすればよいのか戸惑う21人の子どもたち。イギリスセミナー中、何度も窮地を救ってくれた「折り紙」を通して会話の接点を探ります。

するとどうでしょう。紅茶に入れたシュガーのように、驚くほど自然に子どもたちが場に溶け込んでいったのです。一所懸命を折り紙を折りながら、笑顔で話しかける子どもたちの直向きな姿に、つい涙腺が緩んでしまいました。引率をしてくださったDan先生も、「教室はおとなしいJapanese Girlsが、ここまで高齢者と心を通わすことができるとは思っても見なかった!」と感心しきりでしたよ。

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約1時間の訪問を無事終えることのできた生徒たちに「みんな、やるねー!高齢者の皆さんも本当に喜んで下さったよ。」と声をかけると、はにかみながらも満面の笑顔を見せてくれました。Bramble Cottage Retirement Homeの引率をして下さった本橋さんの報告によると、こちらのグループも期待以上に高齢者の方々と心を通わせ、最後には「旅立ちのとき」の合唱までも披露したとのこと。生徒達の精一杯の気持ちに感動して、涙を流して喜んで下さったお年寄りの方々もいたそうです。今日の経験で得たこと、感じたことは、決して忘れないでくださいね。

St.JohnsとBramble Cottage Retirement Homeの皆様、私達を温かく迎え、かけがえのない経験をさせて頂き、誠にありがとうございました。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

(引率教員 大西)

 

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