妻中便り

チェンマイ便り⑧

チェンマイ8日目。今日は、このフィールドワーク最後の丸一日を使える日でした。

朝からみんな元気に一日がスタートしました。

今日は、少数民族のための学校である、バンガートスクールを訪れて、現地生徒とともにさまざまなアクティビティを「行いました。金曜日は民族衣装を着る日になっているため、生徒たちは民族衣装をモチーフにした制服で迎えてくれました。この学校は日本との関わりも深く、学校敷地内に、第二次世界大戦時のインパール作戦が行われた際に、犠牲になった大勢の日本兵が供養されています。ミャンマーとの国境にも近いこの地は、インパール作戦に失敗し、背走する日本軍がたどり着いた地でした。多くの死者が、敷地内の井戸に埋葬されたそうです。そのような縁もあって、バンガートスクールは日本との繋がりも深く、日本語教育、日本文化教育にも力を入れています。現地生徒とともに慰霊碑に手を合わせ、お花とお線香を手向けて平和を誓いました。

その後、バンガートの生徒たちの職業訓練の様子を見学だけでなく、実際の体験までさせていただきました。最初は、敷地内の農業実習場を見学しました。敷地内ではドラゴンフルーツ、バタフライピーなど南国の植物の栽培がおこなわれていました。私たちも苗をいただきましたが、日本へは持ち込めないため、YMCAで育ててもらいたいと思います。その生長を来年見たいです。次に、電気工事配線の実習。おそらくこの作業を実際にするなんてことはないかもしれませんが、だからこそよい経験になりました。最後にお菓子づくりを体験しました。豆を使ったお菓子は、周りにゼラチンをつけてコーティングするものと、油で揚げるものをつくりました。ゼラチンでコーティングするお菓子は、野菜や果物などの形にして、色をつけます。非常にカラフルで見た目にも楽しいお菓子でした。なぜ、少数民族の学校で、これらの職業体験をおこなったのか、その意味やさまざまな考え方をこの体験を通して考えるきっかけとなりました。

そして最後の夜は、市外で夕食後、ナイトバザールを散策。タピオカティーを飲んだり、お買い物をしたり、名残惜しいチェンマイの夜を楽しんでいました。そして帰りは、楽しみにしていたトゥクトゥクに乗りました。町のいろんな匂いや風を感じながら、YMCAまで帰ってきました。

いよいよ明日は最終日です。毎年恒例ながら、みんなもっとチェンマイにいたいと言ってくれるのがとても嬉しいです。最後まで楽しみながら、チェンマイでしか学べないことをたくさん学んでほしいです。

学校で栽培している苗をいただきました!

電気配線工事に挑戦!

お菓子作成中

カラフルできれい!

飾りづくり

葉を使った花づくり 意外と難しいです

民族衣装を着せてもらって記念写真

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