大学入試改革。求められる「力」とは(保護者セミナー)
校内を行き交う妻中生にマスク姿が目立つ今日この頃。
インフルエンザはもちろん、ちょっとした風邪にだって、出来れば感染したくありません。
大切な入試をひかえた受験生ならなおのことです。
これまで必死で努力してきた成果が試されるそのとき、くしゃみが止まらなかったら…。
鼻が詰まって上手く思考がまとまらなかったら…。高い熱でボーッとしてしまったら…。
入学試験日はキッチリ決まっています。
ここぞ!という日にベストコンディションでいられることもまた、受験という闘いの一面だ、
というシビアな現実。仕方ありませんが、どうにかなるものなら…と思ってしまいますね。
認定試験をいくつか受験し、その中でスコアの良いものから2つが志望校に送られる…
そんな入試が可能だとしたら、どうでしょう?
戦々恐々で勝負の一日にかけるのではなく、ベストスコアを更新するために、コツコツ
努力を続けていけばいいのです。英語4技能による外部検定試験を活用する入試では、
1回の試験で出せる瞬発力より、受験生が高校の3年間、真摯に努力を積み重ねてきた
軌跡が評価の対象になるのですから。
4技能入試の合格者は入学後、成績的にふるわないのでは?と危惧する声も大学側で
少なからずあがったそうです。
しかし、予想に反して?入学後も意欲的に学業に取り組み、優れた成果を残す学生は
圧倒的に4技能入試合格者が多かったとか。それならば、大学側が4技能入試を歓迎
しない理由がありません。
私たちには見えづらい大学の裏側も差し挟みながら、変化する大学入試と求められる
英語の技能についてレクチャーしてくださるのは、本校の教育アドバイザーで大妻女子
大学教授・服部孝彦先生。
「残念ながら、外部検定試験は受験費用が高いです!外食はひかえましょう!」
会場がいっぱいになるほど集まってくださった保護者のみなさまから、思わず笑いが
巻き起こります。実際先生が検定試験にトライなさったエピソードも交えながら、非常に
内容の濃いお話をうかがうことが出来ました。
最後に本校父母後援会会長から、「娘さんをお育てになった父親として、反抗期の
わが子に対応する術など、アドバイスがあれば…」と質問があがると、朗らかな笑顔で
「僕だって大変でしたよ~」と、反抗期ゆえのエピソードをご紹介。そのお話の最後に、
「でもね、先日突然娘から品物が届いたんです。何かと思ったらバレンタインのチョコ
ですよ。…25年目にして初めての経験です!ああ、伝わっていたんだな、と思えました」
会場は笑い声と、表情がひときわ明るくなった保護者のみなさま(とくに男性)の笑顔で
みたされ、盛り上がりのうちに終了となりました。
改革のさなかには、疑問や不安がつきものです。できるだけ早期から、詳しい情報を
学校とご家庭とで共有し合い、よりよい6年間を過ごしていただきたい…日々私たちは
そう考えながら妻中生の学びを見守っています。