おいしい!は世界共通(社会科調理実習)
レーズンとむきエビ、鍋で炊いたご飯。
牛モツとトマト。
それから大量のナッツ!
なんだか異国のムード漂う食材の取り合わせ…。
それもそのはず。これは「地理」の授業で行う調理実習なのです。
人を、土地を知るには、まず食べ物から。
興味がある国や地域の食べ物を作ってみよう!というコンセプトで生徒たちが思い思いに
ピックアップしてきたリストにイスラム圏のカラーが感じられるのは、やはり、知らないことが
多い分、歩み寄る楽しみが大きいからでしょう。
いざ調理がスタートしてみると、そこはさすが高校生!
手際よく多種多様なメニューが仕上がっていき、余った食材も互いにアイデアを出し合って
いつの間にか気の利いた「まかない」に姿を変えられています。
フライパンやオーブンをフル稼働させ、オリエンタルなスパイスのいい香りが調理実習室に
満ちあふれたら、さあ、お待ちかねの試食タイム!
味わってみると、行ったことのない異国の地がグッと親しみ深く、近づいて感じられます。
食べ物が、「人」を生かす。人を作る。ならば「食」から「人」に歩み寄ってみよう!
きっかけは何でもいいのかもしれません。まず相手に興味を抱くところから、新しい関係が
生まれるのだから。
今日味わったメニューを、日本と違う空の下で再び頬張る日。
そんな日が遠からずやってくるかもしれないな、と色とりどりのお皿を前に、思わず楽しい
期待を抱いてしまう午後の調理実習室です。