妻中便り

学校で、家庭で支える大学入試(保護者進路ガイダンス)

「昔は何でも話してくれていたのに、親にはあんまり相談しない年頃になったようで…。」

「自分たちが受験したころと違うから、下手なことは言えないな…って心配になります。」

 

中学入学までは、家族=チームで闘ってきた受験への道。

身長がすっかり伸びて、顔つきが凜と大人びて、言葉が達者になって…、だからといって

わが子を心配する気持ちがなくなるかというと、そんなことはない。それが親心ですよね。

妻中生を見ていると、ご家庭でどれほど慈愛に満ちたあたたかなサポートをいただいて

いるのだろう、と感じ入ってしまいます。

真っ直ぐ光を浴びて育つ芽が、すくすくと伸びることに疑いの余地はありません。

保護者のみなさまがそそいで下さった愛情が、明るい笑顔の毎日に直結しているのです。

 

生徒たちが新学年最初の中間テストに必死で取り組んでいる土曜日。

テスト会場の階下にあるカフェテリアでは、保護者対象の進路ガイダンスが行われます。

プレミアムフライデーの翌日、世間的にはゆったりとお休みを満する大人が多いだろう

日取りだというのに、会場はメモを片手に聴いてくださるみなさんでギッシリ!

大学入試全体の動向や、受験生としての取り組み方など、話題のそれぞれに大きく

うなずき、資料をじっくり読んでくださる姿は真剣そのもの。

きっと、中学入試のときも、叱咤激励の方法に悩んだり、模試の動向に一喜一憂したり、

それぞれの家族にそれぞれのドラマがあったのだろうな…と実感させられます。

 

大人がこんな時間を過ごしていることを知らずに答案用紙に、教科書に向き合っている

妻中生たち。大人たちの努力が、祈りが、あたたかな支えとなり、彼女たちが夢を叶えた

そのあと、働く大人になって、子どもの親になって、昔自分が大人たちに支えてもらった

ことに気付くのでしょう。だから、今はまず、夢を叶えて欲しい!大人たちはその一心です。

いずれまた、大人がそっと子どもに寄り添う、あたたかなサポートの輪は、静かに豊かに

受け継がれていくことでしょう。

 

 

 

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