妻中便り

手で触れる、目で見る言葉(JRC部 点字・手話検定)

言語の限界は世界の限界である。

海外短期留学説明会の折にご紹介した言葉です。

 

たくさんの言葉をつかうことが出来たら、その分、仲間がたくさん出来る。

思い出の種類がたくさんになる。楽しいことがたくさん増えていく。

この先出会っていきたい数多くの人と交わす言葉は、かならずしも音声や文字として発される

必要はありません。いや、むしろ、もっと違ったものであるべきなのでしょう。

言葉は、交わす相手に届いてはじめて、その役割を果たすのですから。

 

今から200年以上前にフランスで生まれた、ルイ・ブライユという人物によって現在のような

「点字」が開発されました。

見ることが出来ない。それが他の人に意志を伝えることが出来ないこととイコールになるべき

ではない。なぜなら、人が誰かと意志を伝えあうことは、知識を、愛情を求め、得ることとこそ、

イコールになるからです。

 

JRC(Junior・Red・Cross)部の妻中生が学ぼうとしている言葉は、文字や音声の枠を超え、

より多くの人へ、より広い世界へと向かっています。

先日は手話検定。今日は点字検定に挑戦する部員たち。

自らの領域に限界をつくらない気持ちは、新しい学びを求めてやみません。

欲しいのは、検定の合格そのものではなく、より広い世界と、より多くの仲間。

「合格」の自信は、新たな可能性をさらに広げるエネルギーになることでしょう。

 

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