妻中便り

プレシャス フライデー(模擬国連セッション)

「今日」という1日は、「明日」と呼ばれる日の、2日分の価値がある。

   ~ベンジャミン・フランクリン(英)

 

学年末試験が終わって、答案が返されるまでの短い安息期間。

お天気のいい3月の金曜日です。

資源がない、産業も発達していない貧困にあえぐ国のことに思いを馳せる…

なんてことがあるでしょうか?

 

朝一番、Cosmosアゴラに集合した中学生高校生は、今日一日、たくさんの国に

ついて考えるために登校してきました。

今日は早稲田大学・模擬国連サークルから妻中OGをはじめ5人のメンバーを

ゲストとして迎え、みんなで模擬国連にチャレンジする一日なのです。

割り振られた国ごとにグループを作り、ぎこちなくコミュニケーションを取り始めた…

と思っていたら、徐々に交わす言葉が増え、瞳に光が宿り、いつの間にか議論は

すっかり白熱しています。

「えッ?ウチの(割り振られた)国、全然武器になるモノがない!」

「この状態で常任理事国を目指せるわけ?」

名前こそ知っていても、細かい情報を調べたことのなかった国々のいろいろが

タブレットに表示される情報や、ファシリテイターのアドバイスからどんどん浮かび

あがってきます。知ると同時に、知ったことをどう活用するか、で頭はフル回転!

 

もし、今日という日、このセッションに参加していなかったら…。

明日からのいつか、そんな気持ちで先送りにしていたら…。

きっとブルキナ・ファソやコスタリカ、パキスタンについて誰かと頭を付き合わせて

じっくり調べたり考えたりする時間は持てなかったのではないでしょうか。

ドイツやシンガポール、韓国の抱く悩みについて、知る機会は多分、かなり先の

ことになっていることでしょう。

 

他の人がしないことに時間を使う価値。

今日集まった中学生高校生は、模擬国連活動に費やした時間が自分たちにもたらした

財産を、知らず知らず受け取ることができました。

Time is Money.

いずれ来るかもしれない、でもいつ来るかは分からない「明日」ではなく、今、確実に

自分が過ごした「今日」。

憧れの早稲田大学で学ぶ先輩たちから、マンツーマンでアドバイスしてもらい、ますます

将来に希望を抱いたことも、新しい知識を得て、「知る」楽しさで頬を紅潮させたことも、

すべてが得がたい財産です。「今日」を全力で価値に変える仕掛け、今後もお楽しみに!

 

 

 

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