妻中便り

From Washington D.C._Ms.Bork Shigeko

“It Takes a Village”  –  Message from Ms. Bork Shigeko in Washington D.C.                                  

 

 本校のSGH取り組みの一環として、11/12(土)に高校1年のグローバル・リーダーズ・クラスの授業(GIS授業)では、アメリカ・ワシントンDC在住で、アメリカで起業して活躍されている「ボーク重子」先生の授業が行われました。テーマは。「国際的に活躍するためには何が必要?」。その答えは、「すでに皆さん、一人一人の心の中にあります」とのお話でした。自身の失敗談、成功談も含めて、すべてが今の自分自身を創っていることを、パワフルにお話してくださいました。GLCの生徒たちからは、人生を変えるインパクトを持った大きな出会いだったとの声が上がりました。

 そのボーク重子先生から、大妻中野中学校・高等学校のコミュニティ全体にお伝えくださいとのメッセージが、ワシントンDCから届きました。ここに紹介させていただきます。

 - It takes a village –

 アフリカには「村全体が協力して子供を育てるIt takes a village to raise a child」という諺があります。ヒラリー・クリントンが本のタイトルに使って有名になったのですが、私が「ひとりぽっち」を感じた時に思い出す魔法の言葉なのです。

 失敗しちゃった時や頑張っているのに「No」と言われたり、人間関係がうまくいってない時って「誰も私を分かってくれない」と感じる事がありませんか? 私が最初に出版に挑戦した7年前の事ですが訪ねた出版社5社全てに「ダメ」と断られてしまいます。まるで自分が否定されて大失敗しちゃったようでドヨーンとひとりぽっち感に浸ってしまいました。

 だけどよくよく考えてみると「まずはブログから」と言ってくれた編集者がいて、「最初のNoで諦めるな」と応援してくれた夫がいて、「そういう事もある」とのんびり言ってくれた父がいて、何も言わずにスープを作ってくれた母がいて、「それでも進んでいくShigekoが大好きだよ」と言ってくれる友人達がいて。普段は「そこにいる」から考えないけど、いつだって私の周りには私を支えてくれる誰かがいるのです。 だからIt takes a villageって「家庭、学校、村のありとあらゆる人が自分を守っていてくれる」という事でもあると思っています。そんな沢山の応援団に囲まれた素敵なあなたは2017年をどんな年にしたいですか?今度お会いした時に聞かせてくださいね。 - あなたの応援団のShigekoより -

 

Bork 重子 氏 quick profile

 ロンドンの大学院・現代美術史修士号取得。1998年にワシントンDCに移住。アジアの現代アートを扱うアートギャラリーを2004年にワシントンDCにオープン。2006年にはワシントンDCでの文化貢献度を評価され、オバマ大統領やワシントンポスト紙副社長らとともに「ワシントンの最も美しい25人」に選ばれる。 2011年に女性の応援サイトaskshigeko.comをスタート。2016年にはライフコーチの資格も取得し、アートコンサルティングに加えてライフコーチとしても活躍中。本校にこれからも、起業家として、そして生徒の皆さんのコーチとしてサポートをいただく予定です。

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