妻中便り

箏曲部 合宿報告

-「素質」というのは「才能」という意味ではなく、

 「芯から好き」というふうに理解して欲しいのです。-

箏曲家・宮城道雄さんの姪で、自身も箏曲家として後進の指導に尽力した

宮城喜代子さんは、このように語っています。

 

大妻中野の箏曲部が練習する風景を見ていると、この言葉に込められた意味が

目で、耳で、感じ取れるような気がします。

ほとんどすべての部員が入部して初めて箏にふれるところからスタートする箏曲部。

箏に向かう姿勢は実にひたむきです。

より良い演奏のために心を尽くそう、というまっすぐな気持ちにあふれた調べ。

今年、一挙に23人の新入部員を迎え、記録的大増員を果たした理由はその音色に

ありそうですね。

いきなり大家族になった箏曲部、夏休みも終盤の合宿は2泊3日演奏三昧です。

 

初々しく唇を引き結んだ中学1年生の演奏には、たどたどしいところこそあるものの、

「好き」のパワーでしょうか、音にボリュームがあり、迫力じゅうぶん。

中学2年生は中学3年生と行う初めての合奏に向けて練習中。

3年生が先輩として2年生を上手にリードしています。

演奏する曲は、先日のテレビ放映でもお馴染みの「もののけ姫」です。
高校生ともなると、これはもう、圧巻の演奏!

複雑な音色が幾重にも重なり合い、こちらもつい、聞き惚れてしまうほどです。

集中して練習に取り組める合宿ですから、細かな部分にまで気を配り、表現力にも

いっそうの磨きがかかります。

最終日となる8月27日、お互いに成果を聴かせあってから、お琴と一緒に帰郷予定です。
それぞれに打ち込んだ練習の成果が表れる、素敵な発表会になりますように。


 

 

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