妻中便り

旅立ちの日に(高校卒業式)

昨夜まで降り続いた冷たい雨はどこへいったのでしょうか。

やわらかな春の気配をおびて、思わず深呼吸したくなるような青い空が広がります。

こんな春の日なら、吹いてくる風に夢や希望をたくしたら、ひかりの方へ、輝く方へ

どこまでも高く、はるかに運んでくれそうです。

 

今日、3月15日は大妻中野高等学校卒業証書授与式。

6年間学び合い、助け合い、励まし合い、笑い合い、泣き合った高校3年生238名が

旅立ちの日を迎えました。

中学3年の合唱コンクールで歌った「旅立ちの日に」。

3年ぶりに歌う懐かしい曲が、今日は、あの頃のように明るく澄んで響きません。

238人で最後に歌う曲。

思い入れが深すぎる曲だからこそ、涙がにじんで、胸が詰まって、唇がふるえて・・・

声にならない「思い」ばかりがアリーナ中に満ちていきます。

 

卒業生退場の瞬間、238人全員で振り返り、ここまでの日々をあたたかくも力強く

見守ってくださったおうちの方々に、深々とお辞儀をした高校3年生。

6年間で手にしたもの、得てきたものは数え切れないほどたくさんあることでしょう。

でも、まわりで支えてくれる存在に感謝できる心、ありがとうを伝える満面の笑顔こそ、

間違いなく彼女たちが誇るべき生来の資質であり、最高の財産です。

成長するごとに頼もしく、心豊かに翼を広げていく姿を見せてくれた高校3年生。

みなさんの前途が、今日の青空のように澄み切って明るいものでありますように!

 

勇気を翼に込めて 希望の風にのり このひろい大空に 夢をたくして

今 別れのとき 飛び立とう 未来信じて 弾む若い力信じて 

このひろい このひろい 大空に

 

 

 

 

 

 

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