妻中便り

長﨑の鐘に届ける祈り(中学2年生・千羽鶴作成)

子どもの遊びが多様化し、折り紙は決してすべての子どもに出来る簡単な

遊びではなくなってきたようです。しかも、中学生になると日々の生活から

折り紙を折る作業はますます遠ざかってしまいます。

「・・・あれ?鶴ってこうやって折るんじゃなかった?」

「うまく角と角が合わない~!」

 

中学3年生の5月に行く長﨑平和学習旅行。

みんなで捧げる千羽鶴づくりのスタートは、どの学年もざわめきとともに

作業スタート。要領がつかめてくると、教室が静まりかえるところも毎年

恒例の景色です。

先日、白血病の平癒を祈って鶴を折り続けた少女、佐々木禎子さんの

エピソードを聴いたばかりの中学2年生。

「これを千羽・・・」一羽折り終えたところで改めて実感させられてしまう、

「千」という数の重み。

 

禎子さんが幾度も幾度も繰り返した山折り谷折りのうちに込めたものは、

自身の病気回復はもちろん、その願い自体が無用な世界、つまり、核や

戦争のない世界を、という願いだったかもしれません。

 

今自分に出来ること、その思いを翼に載せた色とりどりの鶴たちが千羽、

今年も妻中から旅立とうとしています。

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