新しいドアの向こうへ!(SGHアソシエイト公開研究発表会)
人が進んでいく先には、「可能性」というドアが、それこそ無数に立ち並んで
いるのかもしれません。
ドアノブに手をかけるもかけないも、ドアの向こうへ踏み出すも踏み出さないも、
その選択は進む人自身にゆだねられています。
大妻中野が、勢いよく開いたドアには「グローバル」と銘打たれていました。
SGH(Super Global High school)アソシエイト校の認定をいただいた今年度。
開いたドアの向こう側に広がる世界は、これまで感じたことのない光や
香りに満ちあふれた、新鮮な領域でした。
「グローバル」の風は大妻中野をより鮮やかに彩っています。
今にも小雪がちらつきそうなお天気でしたが、妻中の校内は小気味よい
緊張感と熱気がただよい、寒さそっちのけの興奮ムード。
これまで取り組んできた研究活動の成果をしっかり発表しようと、昨日も
最後まで粘って準備する生徒の姿が校舎のそこかしこで見られました。
フランス語教育による多文化理解
タブレット端末導入でも双方向授業実践
模擬国連活動への挑戦
アクティブラーニングを取り入れた探究型授業
KIRIN株式会社との産学連携活動
ソーシャルデザイン実践
タイ王国・チェンマイへのスタディツアー
羅列してみると、1年でやってきたことの多さ、内容の濃さに改めて
学校自体の変化が大きかったことを実感させられます。
しかし、その感慨よりもっと大きいのが、これらの活動に取り組んだ
生徒たちの熱心さと成長ぶりへの感動です。
目線をずらし、はにかみながらしか人前で話せなかった中学生が、
推敲を重ねながら資料をまとめ、英語でスピーチする姿。
ともすれば大人が与える模範解答を待ってしまっていた高校生が
自分で創意工夫し、どこまでもブラッシュアップさせようとこだわる姿。
そういう生徒たちと向き合いながら、教員もまた、自分たちを鍛えて
いきました。一方通行で与える学びでなく、双方向で与え合う楽しさ、
興奮、充実感。一歩進んだ学びを追究すべく、探究を繰り返してきた
軌跡は、すでに実を結びつつあります。
「グローバル」のドアの向こうにも、また違ったドアがいくつもいくつも
立ち並んでいるはず。臆さず目の前のドアを開ければ、また新しい
世界と出会えることでしょう。新しい世界は実り多き影響を私たちに
もたらしてくれることでしょう。
大妻中野の前進はこれからも、まだまだ続くのです。