妻中便り

St. Andrew’s Seminar 2015 – Day 3: What is AFL?

Today we had a special lesson about AFL, Australian-rule football.  Mr. King, a PE teacher, introduced it to our students.  Until then, they had never heard of it in their lives, so it was the first time for them to be taught about it.  They all enjoyed playing it: running around, slipping, and tackling and holding each other.  Playing sports is another important aspect of Australian culture, so again they experienced the "heart" of the Australian.

 

夜のうちに降ったと思しき雨も朝には止み、今日の天気は晴れ時々曇りたまに雨。

暑すぎず涼しすぎず、過ごしやすい気候でした。

 

今日は基本的にはバディと同じ授業を受ける通常のスケジュールでしたが、

5・6時間目の授業だけは全員で授業を受けるspecial programでした。

 

ここでSACCの時間割について御紹介しておきます。

1日の授業コマ数は8で、1時間目から8時間目まであります。

朝登校してすぐに行われるのはHome formと呼ばれる我々にとってのホームルームと似たような出席点呼や連絡の時間。

その後授業が始まりますが、1時間目から3時間目までの間は休み時間なし。

休み時間なしというのは我々にとってはなかなか理解しにくいことですが、

例を挙げると、生徒の時間割には

 

period 1 – 8:25-9:00

period 2 – 9:00-9:40

 

という形で記載されています。

教師一人一人が自分の授業教室を持ち、それゆえに、

授業を受ける側の生徒にとっては常に移動教室となるという点は欧米の学校の基本形ですが、

では移動時間はどうするのか?

という疑問は自然と生じます。

こちらで見ていると、その疑問に対する解答は、「その辺は適当に…」くらいの感覚であるように思えます。

そう言ってしまうと我々にとっては信じ難い感覚に思えるかもしれませんが、

逆に、ある程度の自覚と責任感があれば「適当に」で案外うまくいくものだ、

ということを示す事例と言えるかもしれません。

また、実際それで破綻しないあたり、

このやり方が国民性に合っているということの証左にもなるかもしれません。

 

3時間目が終わると最初の休憩時間があります。

ちょっとしたおやつ休憩のようなものです。

 

その後4、5、6時間目を挟んで昼休み、

午後の7、8時間目が終わると放課、という形が1日のサイクルです。

 

話を戻して本日の5、6時間目ですが、

今日は体育の先生Mr. KingによるAFLの授業でした。

AFLというのはオーストラリア・ルールのフットボール(ラグビー)らしいのですが、

日本ではなかなか知る機会のないスポーツです。

生徒たちは全員sports wearに着替えて、広大なグラウンドに集合しました。

 

 

基本的なプレーは主に三つ。

hand passと呼ばれる、ボールを握った手で突いてパスをするプレー。

kickingと呼ばれる、ボールを落として蹴るプレー。

そして、ボールを抱えて走るrunning、これは10mほどの距離までに制限されています。

実際の試合ではこれらを組み合わせることにより、走ってパスしてボールを運び、蹴って得点する、

という形で展開されるようです。

ball holder側ではないチームのプレイヤーは、細かな制限はあるものの、

基本的にはタックルなどして相手の動きを止めるプレーを行います。

ラグビーと大きく異なるのは「ボールをただ投げてはいけない」という点でしょうか。

 

 

生徒たちは基本のプレーから習い、最終的にはミニゲームまで挑戦しました。

はじめはあからさまに戸惑っていましたが、

実際のゲーム形式になると、わからないなりに体を動かすことを楽しみ始め、

2 on 2、4 on 4、6 on 6、そして最終的に12 on 13のゲームを行う頃には、

怪我をしないかこちらがハラハラするほどに熱が入り、

久しぶりの運動をそれぞれが楽しんでいました。

 

 

オーストラリアの人々は自分たちがスポーツを愛する国民性を持つことを強く自覚しています。

なので、クリケットやこのAFLはオーストラリアという国にとって重要な文化の一部と言えます。

ただ見る、読む、知るというだけでなく、

それを実際に肌で感じ、体を動かして体験すること。

それこそがまさに「異文化体験」であり、異文化理解の最短の近道となります。

 

今日もまた生徒は貴重な体験をすることができました。

 

 

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