From Australia vol. 6 (8/1)
朝から強い陽ざし。トロピカルな太陽の本領発揮の一日になりました。最高気温は28℃。この滞在期間中ではもっとも高い気温です。Good Day Sunshine ♪ バディとのミートもスムーズ。一緒にすぐにそれぞれのホームフォームヘと向かっていきます。すっかり学校生活に慣れた金曜日を迎えました。
今朝は、カトリック・エデュケーション・ウィークの催し。グランド・ペアレンツ・アセンブリイです。プレップ(幼稚舎)の生徒たちが、自分たちのおじいさん、おばあさんを学校に招いて、歌やスピーチを聞かせます。カトリックの歌の後は、子どもたち一人一人が自分のおじいさん、おばあさんへの感謝の気持ちを表すスピーチです。人前で話す訓練を幼少からしっかりと行う文化に根差したアセンブリイです。たくさんのグランド・ペアレンツが集まって、お孫さんの活躍を見守ります。
今日は11,12年生の日本語の授業へ。敬語が使われる場面の実演から。日本の旅行会社の方に日本の観光ツアーでの案内を実演してもらいました。さすがにプロ。立て板に水の敬語と謙譲語の表現です。
なぜ敬語表現があるのか、敬語の使い方を覚える前に、敬語という文化があること自体を学びます。私たちは、言葉の学習というと、「単語を覚える」とか「文法を理解する」というレベルで、一生懸命、ドリルを行うことを思い浮かべます。しかし、日本語自体が、日本の文化(という無意識に思考の枠や行動を規定しているもの)そのものであることを知る、理解することが、日本語話者ではない人たちが日本語を本質的に学ぶ上で、とても大切なことを、セントアンドリュースの日本語クラスで改めて実感しました。
日本語クラスが行っている取り組みの1つである「田んぼ」も紹介してもらいました。稲作もまた日本の歴史文化の土台となるものの一つです。稲作を実際に行うことを通しての日本語教育カリキュラムがここにあります。循環型環境保護装置としての日本の田んぼを知り、エコロジー教育へ繋げていく狙いもあります。
そしてアボリジニ・オーストラリア先住民についての教育取り組みへ。こちらはまた改めてリポートします。
週末、金曜日のランチブレイク。すでに気分は週末モード。もう日本へ帰りたくないとの声が生徒から聞こえてきます。オーストラリアの文化をたっぷり体感できる週末が皆さんを待っていると思います。言葉は文化であり、文化が言葉である。教室で机の上でドリルを繰り返すのが言葉の学習ではないことを身を以て知る素晴らしいチャンスです。