妻中便り

From Australia vol. 12 (8/7)

薄曇りの朝。今日も時折、細かい霧のような雨が吹きつけたり、射すような日差しが照り付けたりの繰り返しです。気温もいつもと同じように最高気温が26℃です。今朝のミート・ポイント。セントアンドリュースの10年生の男子生徒と熱心に話し込んでいます。そしてそれぞれのホームフォームヘ向かいます。今日の学校生活の始まり。

 

 

ブレイクの時間。10年生の男子生徒は芝生の上でサッカー。次の時間を知らせるチャイムとともに一斉に引き上げていきます。けじめがしっかりできている生徒たち。勉強へのモチベーションも皆、高い。そしてとてもジェントルです。

 

 

今日は10年生のイタリア語の授業へお邪魔しました。ボンジョルノ! 先生はセントアンドリュース外国語学科主任のフェデリッチ先生。今日は未来形の表現の練習です。イタリア語と英語のマシンガン・トーク。めまぐるしくイタリア語と英語が入れ替わります。

Vuoi sapere il tuo future?   自分の未来像をイタリア語で語ります。本校の生徒もバディと一緒にレッスンに参加。 「セントアンドリュースの生徒がイタリア語で表現することを英語で言いなさい。」と先生は特別に配慮してくれました。授業は5、6人のグループを作って、イタリア語を言い合うゲーム形式です。グループの中で順番にダイスを振ります。先生が作ったハンドアウトには、1から10ほどのイタリア語の語彙リストがあります。ダイスで出た目の番号にある語彙リストの語を使った表現をお互いに言い合います。 ウノ!  クアトロ!  チンクェ! 

 

 

英語の不定詞とイタリア語の動詞の不定形がホワイトボードに示してありますので、生徒はそれを見ながら、未来形に動詞を活用させます。

 

 

先生いわく、「イタリア語は日本語もそうですが、ポライトな表現、丁寧な表現が発達しています。英語はいろいろな言語の中で、もっとも敬語的な表現が少ない言語です。でも丁寧な表現は、英語でも必要ですよね。皆さんが、マクマスター校長先生に校内で会った時に、『ハイ!リー!』というような挨拶は許されませんね。それが敬語の考え方です。」

敬語表現は日本語特有なものではありません。イタリア語の授業でもまた、言語は文化であるという考え方が示されました。マルチ・カルチュラルであることは、寛容であることとも言えます。エスノ・セントリズム、自国文化中心主義に陥らないために。グローバル教育をどうすると言う前に、自分の母語でない言葉を使って、上手には言えないかもしれないけど、それを母語にする人に話しかけること。お互いに。これが一番大切なことです。言葉は道具ではない、文化というその人の存在を担保するものです。

 

 

さあ、いよいよ、明日は最後の日。この広大なセントアンドリュースから、帰りたくないという声が聞こえています。

 

 

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