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ユネスコスクール活動 – 国際デーの探究と周知 – 国連デー&世界都市デー

ユネスコスクール活動 – 国際デーの探究と周知 - 国連デー & 世界都市デー

本校は、「地球市民として、Society5.0における持続可能でより良い社会の創造と、自らの幸福を紡ぐことのできる人材の育成」をスクールミッションに掲げ、ユネスコスクールとして教育活動を推進しています。

ユネスコスクールは、ユネスコの理念の具現化を目指し、グローバル市民の育成に寄与する教育を、国内外の加盟校と連携・協働して展開する学校であり、国連の理念を教育現場で実践する存在として位置づけられています。ユネスコスクールには、国連が定める「国際デー」の普及・啓発が求められており、本校では授業およびさまざまな探究活動を通じて、国際デーに関する理解を深め、社会への発信を行っています。

これまで本校では、生徒主体のプロジェクトを中心に、ユネスコスクールの重要な使命である国際デーの周知に努めてきました。たとえば、3月の国際女性デー、5月の生物多様性の日、6月の世界難民の日など、多様なテーマに基づく取り組みを実施しています。

10月24日は国際連合の設立を記念する「国連デー」、そして10月31日は「世界都市デー」です。本校ではこの2つの国際デーを関連づけ、生徒たちがそれぞれの意義を探究し、その成果を発表しました。以下にその要旨を紹介します。

10月24日の「国連デー」は、第二次世界大戦の終結後である1945年に国際連合が設立されたことを記念する日です。戦争の惨禍を二度と繰り返さないという人類共通の願いのもとに設立され、今年で創設80周年を迎えました。現在も国連は、平和維持、人権の保護、環境問題の解決など、多様な分野で国際協力を推進しています。

また、10月31日の「世界都市デー」は、都市の持続可能な発展を目指すことを目的として、国連によって定められた国際デーです。私たちが公共の授業で学んでいる「領土問題」も、国連の理念と深く関わっています。国家間で意見の相違が生じたとき、武力に頼るのではなく、国際法と対話を通して平和的な解決を図るという姿勢こそが、国連の根幹にある原則です。

授業では、北方領土、竹島、尖閣諸島など、各地域で異なる立場と主張について学びました。領土問題は単なる「領有の是非」ではなく、歴史的背景、法的根拠、そこに生きる人々の思いなど、複雑な要素が絡み合っています。国際社会の一員としての日本には、相手国を尊重しつつ、対話を重ねて解決を目指す姿勢が求められています。

ここで、生徒たちの考察を紹介します。

みなさんは「北方領土のビザなし交流」をご存じでしょうか。授業では、色丹島におけるその取り組みを紹介する映像を視聴しました。第二次世界大戦後、日本の領土である北方領土はロシアによって不法占拠され、日本人は自由に島を訪れることができません。しかし、両国民の交流と相互理解を維持するため、かつて「ビザなし交流」が実施されていました。その活動を通して、ロシアの人々は領土問題への理解を深め、日本人は故郷への思いをつなぎ続けていました。現在、ウクライナ情勢の影響によりこの交流は中断されていますが、国家間に大きな壁があっても、人と人との対話には壁は存在しません。

国連憲章の前文には、

「われら人民は、後の世代を戦争の惨禍から救うために、ここに国際連合を設立する」

と記されています。

私たち一人ひとりが身近な問題に関心をもち、対話の一歩を踏み出すことも、平和を築くための重要な行動です。世界都市デーの今日、私たちが暮らす東京、そして学校という小さな社会から、「話し合う力」「理解しようとする力」を育み、平和の礎を築いていきましょう。

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