グローバル
WWLグローバルキャリアセミナー – ABIC 連携プログラムを実施しました!
本校は、文部科学省からWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)拠点校として採択されている学校です。 WWL校とは、文部科学大臣の指定を受け、国内外の大学や企業、国際機関等と協働し、グローバルな社会課題の解決に向けた探究的な学びを実現する学校です。
このWWLの取り組みの一環として、グローバルな視点で、様々な課題に取り組み、自身のキャリアを切り開く力を身に付けるために、昨年度から、特定非営利活動法人国際社会貢献センター(ABIC:Action for a Better International Community)と連携して、ABICグロ―バルキャリアセミナーを実施しています。 ABICは、国際的なビジネスや活動に従事した経験豊富な方々の社会貢献として、政府関係機関、地方自治体、企業・団体、教育機関などを支援する幅広い取り組みを行っている人材バンクです。

今年度第1回のWWLグローバルキャリアセミナーが7月9日に中学3年生を対象に行われました。 ABICから、長年、海外でキャリアを積まれ、現在は、独立して中小企業診断士として、企業の経営改善支援や海外展開支援をされている長田真由美さんを講師として迎え、 「グローバルなキャリアで求められること」をテーマに実施しました。
講師の長田先生のお話から:
外語大に入ったものの、田舎から出てきて英会話などまったくできなかった私でも、機会を得て16年もの海外赴任を経験することができ、海外の現場でもまれて英語での交渉事までできるようになり、世界各国の人々と一緒に働く喜びを知ることができました。会社では、求められたことができずに涙した経験もたくさんありますが、地道に頑張れば、いろいろ面白い経験ができ、無駄と思えたことや失敗もすべてその後の糧になり、人生で回り道をしたとしても無駄というものはないと実感しています。
皆様もこれからの長い人生で山も谷もあると思いますが、谷が来ても、その後には絶対山が来るので、めげずに頑張り続けて頂きたいと思っています。

– このセミナーの生徒振り返りを紹介します –
中3 A.M.さん
私は、漠然と海外で働くことに憧れを持っていたのですが、このセミナーに参加し、もっとしっかり知って、将来を考えていかなければならないと思いました。グローバルな仕事は文化や考え、言語が全く違うことによって、私が予想もしていなかった大変さがあることを知りました。一方で国も文化も違う人と知り合える環境はやはり貴重で素晴らしいものだと思いました。 また、今のうちから未来に向けて、時間を投資しておくことの重要性を知りました。将来のために、グローバルな視野を身に付けたり、今の自分に何が足りないのかを見極めたりしたいです。貴重で有意義な時間をありがとうございました。
中3 A.I.さん
今日のセミナーで、海外で働く際には様々なことが重要であることを学ぶことができました。一つ目は、自分の常識は相手の常識ではないということです。このことを聞いて私は、自分の常識を一方的に相手に伝えても、納得してくれなかったり悪い気持ちにさせたりしまうことがあると改めてわかりました。これからはさらに様々な考えや背景を知っていき、相手の意見を最後まで聞き、理解できる人間になりたいと思います。
二つ目は、一人一人平等に接することです。自分自身にとって中がいい人とそうではない人で対応を変えてしまったら、周りの人たちにとって”なんか感じの悪い人”と思われ避けられてしまう場合があるので、どんな人にも優しく接しようと思いました。三つ目は、学生のうちに英語力を上げておくことです。このことは私の中で特に印象に残ったものであり、学生の内に英語力を磨いておけば社会に出たときに自分が担当する商品やサービスに集中でき、大人になってからまた英語を学ぶ必要がないので、今のうちに英語を使いこなし、日本語も英語も話せる”バイリンガル”になりたいと思います。
中3 M.Y. さん
今回のセミナーで、特に印象に残っているのは、「努力しても必ず報われるわけではない」という言葉です。私は今まで親や先生から言われたり本を読んだりした時に「努力すればいつか報われる」と聞いてきたからです。私は、先生の話を聞き、グローバルキャリアを通して、自分にとって憧れの存在であるもの程、自分が思い描いてきたのとは遠いものと分かりました。しかし、そんな現実を分かっていながらも、グローバルキャリアに限らず、努力を継続し続けることが、社会を生きていく中で大切なんだと思いました。
また、グローバルキャリアで、他国の人との交流の際、自分の常識通りに物事を進めてはいけないと知りました。この話を聞いて私は、自分の常識だけではなく、場合によっては自分の価値観も、他国の人との交流で多少の気を遣った方がいいと思いました。
私は、今年の夏休みはオープンキャンパスに参加します。そのように、中学3年生は進路を決め始める大事な時期です。将来、就く仕事に限らず、今回の講義で学んだことをぜひ活かして、自分の将来の夢の選択肢を増やしていきたいです。

中3 Y.I. さん
今回のグローバルキャリアセミナーでは、長田先生がおっしゃっていた教訓の5つにとても感心しました。自分がやりたいことはたくさん外に出し分かってもらうことができるようにチャンスを自分から作っていきたいと思いました。私は自分自身英語ができず勉強もあまり前向きにすることができていないので自分で何か理由を考えて勉強に励むことができるモチベーションづくりにも励みたいと思いました。2つ目は、海外の人などは皆違った価値観や考え方を持っている人が多数いるため今自分が思っていることが当たり前ではなく視点を広げることで他の人の新たな当たり前にたどり着くことができると思いました。グローバルな文化や社会に対応していくことには各国の文化や習慣などを理解することが一番大切なことでありそのような社会を実現していかなくてはいけないと思いました。
中3 S.U. さん
今回はグローバルキャリアで求められることについて、学年全体を通して貴重なお時間をいただき、教えてくださりありがとうございました。 長田まゆみ先生のお話を聞いて今の時代、世界においてもしグローバル的に活躍したいのであれば、ダイバーシティーへの理解、「私の常識はあなたの常識ではない」ということ、リスペクト・フェアネス、自分の実力を高め続ける努力をすることが最も大事だということが分かりました。
また、努力は必ず報われるものではないけれどもきっかけを作るのが重要であって、実感がなくてもいつかその成果が表れ、役に立つ日が来るから自分を信じる!ということにはとても納得がいって私も実際にあきらめずに実行したものが役に立ったことがあるので共感しました。
長田先生のお話の中でオンラインビジネスを立ち上げるときの大変さや昔は国際電話やFAXを通して毎日海外の方と時差がありながらもやり取りをしていたこと、ときには毎日60枚以上のFAXが送られてくるので終わらなくて残業になってしまうとおっしゃっていたことに社会人の大変さを改めて感じ、自分も将来、同じような立場で働くことになるのかーと思うとうまくやっていけるか心配です。
長田先生が経験したことを基に私たちに今後求められる力が何かを伝えてくださったのでそれをこれから学校生活をしていく中で磨き上げていき、将来海外で働いて活躍したいと考えているので日ごろから英語を頻繁に使っていきたいです。また、英語を生かして将来ほかの方々に何かを発信、表現していきたいです。”