グローバル
10/11_楽しさを基盤とする親子協働型英語学習 – 小学生と保護者のための特別講座
「帰国小学生英語保持講座」 – 言語学博士 服部 孝彦 教授による特別講座② 10/11 (土)
- 楽しさを基盤とする親子協働型英語学習 –
大妻中野中学校・高等学校では、今年で20年目を迎える「帰国小学生英語保持講座」を毎週土曜日に無料で実施しています。 この講座では、本校のアメリカ人専任教諭が、本校の英語教育の成果を生かし、小学生の英語力の保持・向上を目的に、英語アクティビティやリーディングやディスカッション、英語プレゼンテーションなどを行っています。
Term 2 – English Class Poster 1
この講座の中で、本校教育顧問、言語学博士・大妻女子大学名誉教授、東京大学大学院講師の服部孝彦先生 による特別授業を行います。 服部先生は、海外子女教育振興財団の英語保持教室でも長年、ご活躍されており、帰国生の英語保持、伸長のための英語指導の第一人者でいらっしゃいます。 今回、以下の通り、この特別講座を実施します。 この講座受講生とその保護者とともに受講生でない方も参加できます。 参加希望の方は、本校グローバル・センターに保護者・お子さんのお名前、現在の在籍小学校、学年、メールアドレスを記し、お申込み下さい。この授業は対面授業ですが、オンライン(ZOOM)参加も可能です。
講座実施日時: 2025年10月11日(土), 11:50-12:40 場所:大妻中野中学校・高等学校 英語室
申込先:global@otsumanakano.ac.jp 締切:10月7日23:59 (早めの申込をどうぞ)
詳細はこちらをどうぞ 2025_帰国小学生英語保持講座_服部先生特別授業_251011
講師の服部先生による講座紹介 – 楽しさを基盤とする親子協働型英語学習
帰国生における第二言語喪失の中でも、最も顕著に見られるのは語彙知識の減退です。そのため、語彙力の維持・向上を図ることは極めて重要な課題となります。本特別講義では、親子で楽しく取り組むことができ、かつ語彙喪失の防止に効果的なアクティビティを紹介いたします。具体的には “Word Chain” と呼ばれる語彙ゲームを実施いたします。
Word Chain とは、参加者が順番に単語を書き、それぞれの単語の最後の文字、あるいは最後の複数の文字を用いて次の単語を導き出していく言語活動です。たとえば book の後には kind、さらに desk と続けるように、前の単語の末尾を次の単語の冒頭に接続させる形で展開していきます。この活動は一見遊戯的でありながら、自然な言語運用を促し、語彙の想起・定着を活性化させる教育的意義を有しています。
こうした言語ゲームは、単なる暗記学習とは異なり、帰国生たちが楽しさの中で英語に触れることを可能にします。また、親子でゲームをすることで、家庭内における英語使用の機会を拡充し、学習への動機づけや継続性を高める効果も期待できます。ぜひ親子で本講座に参加し、英語ゲームをエンジョイしてください。
講師紹介:大妻中野中学校・高等学校 教育顧問、 大妻女子大学名誉教授、東京大学大学院理学系研究科講師 服部孝彦(はっとり・たかひこ)先生

初等・中等・高等教育を日米両国で受けた元帰国子女。言語学博士(Ph.D.)。早稲田大学講師、米国ケンタッキー州立ムレー大学(MSU)大学院客員教授、大妻女子大学大学院教授等を経て現職。公益財団法人海外子女教育振興財団外国語保持教室アドバイザー、国連英検統括監修官兼外国人面接官指導研修スーパーバイザー、JSAF-IELTSアカデミック・スーパーバイザー、元NHK英語教育番組講師。文部科学省SGHやWWL等の、国のグローバル化のためのリーデイング・プロジェクトの中心メンバーとして活躍している。著書に文部科学省検定中学および高校英語教科書他、著書220冊、学術誌発表論文167編、学会発表論文223編、教育誌執筆記事505編。今までの日本及び海外での英語教育、グローバル教育、帰国子女教育関係の講演回数は合計1,360回を超える。日本に本拠地を置く現在でも、海外での講義・講演、国際学会での研究発表を精力的にこなす。