グローバル
WWL-エアカナダ日本支社長から学ぶグローバルキャリアセミナー
WWL協働機関特別セミナー 「エア・カナダ日本支社長から学ぶ – グローバルな視点でキャリアを考える力」を実施しました。
本校では、文部科学省WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)拠点校として、大学・企業・国際機関との連携を通じ、生徒が世界とつながる学びを実感できる教育プログラムを展開しています。 その一環として、高校1年生を対象に、本校WWL協働機関であるAir Canada 日本支社長 伊藤正彰 氏をお迎えし、「グローバルな視点でキャリアを考える ― そのために求められること ―」をテーマとした特別セミナーを実施しました。

このプログラムでは、本校教育顧問・WWLアドバイザーであり、大妻女子大学名誉教授の 服部孝彦 先生による導入講義からスタートしました。 文部科学省が、全国の高等学校のグローバルキャリア教育のモデルとしてWWL拠点校大妻中野に期待していることをテーマに 「高校時代は将来の職業を決めること以上に、自分の可能性や興味を広げる“キャリア・アウェアネス”を育てる時期です」と語り、生徒たちは“将来何になるか”ではなく、“自分は何に関心を持ち、どう社会とつながっていきたいか”という視点で講演に臨みました。服部先生の導入は、以下のようにAll English で行われました。
Dr. Hattori’s Introduction
How many of you already know what job you want to do in the future? Many of you may not have a clear answer. It is perfectly normal not to know your future job yet. What is more important in high school is not deciding your career, but developing career awareness.
Career awareness is a process of discovering your strengths, your curiosity, and your potential. Please make effective use of today’s talk by Mr. Ito, President of Air Canada’s Japan Office, as a meaningful opportunity to further develop your career awareness.

伊藤正彰氏のレクチャー:グローバル企業の現場から見える「働くこと」のリアル
伊藤氏の講演では、まず航空業界の仕組みについて、国際線運航がどのように多くの専門職によって支えられているかが具体的に紹介されました。客室乗務員やパイロットだけでなく、営業、マーケティング、空港運営、整備、貨物輸送、カスタマーサポートなど、多様な部門が連携しながら一つのフライトを成立させていることが説明され、生徒たちは「航空会社」というひとつの企業の中に、想像以上に幅広い職種と役割があることを知りました。
また、Air Canada が世界各国の都市を結ぶグローバルネットワークの中で、多様な文化や価値観を持つ人々と協働しながら事業を展開していることにも触れられました。国際的なビジネスの現場では、語学力だけでなく、異なる背景を持つ相手を理解し、柔軟に対応する力が不可欠であることが、実際の経験を交えて語られました。
さらに伊藤氏は、自身のキャリアを振り返りながら、「思い通りにいかない経験や予想外の異動の中でこそ、自分の力が鍛えられた」と話され、「失敗は成功の基」「挑戦しないことが一番もったいない」と繰り返し生徒たちに伝えました。予定通りに進まないことや困難な状況の中で、自分なりに考え、前向きに取り組む姿勢が、長いキャリアの中で大きな財産になったという言葉に、生徒たちは深く耳を傾けていました。
講演の後半では、これからの時代に企業が求める人材像として、特に、エアカナダで働く日本人女性パイロットの方のメッセージをあわせて紹介され、「専門性、洞察力、ITリテラシー、コミュニケーション能力、情熱」の重要性が示されました。
印象的だったのは、「英語は目的ではなく、自分の可能性を広げるための道具です」という言葉です。伊藤氏は、「英語ができること自体よりも、その先で何を伝えたいか、何を実現したいかが大切です」と語り、生徒たちにとって、日々の英語学習の意味を改めて考える機会となりました。
また、「どの会社に入るかより、その場所で自分は何をしたいのかを考えることが重要です」というメッセージは、進路選択を考え始める高校1年生にとって、将来をより主体的に考える大きなヒントとなりました。
さらに、エアカナダでパイロットとして活躍する日本人女性社員のメッセージが紹介され、自分の本当にやりたいキャリアを実現するためには、あきらめず、一歩一歩の努力を積み重ねていくことで達成できるという実感を得ることができました。

生徒の振り返りを紹介します。
① 「これまでは失敗することが怖くて、自分から一歩踏み出すことに慎重になっていました。でも、『やらずに後悔するより挑戦したほうがいい』というお話を聞いて、まず行動してみることの大切さを強く感じました。これからは学校生活の中でも、少し勇気が必要なことにも挑戦してみたいです。」
② 「英語はテストのために勉強するものという意識がありましたが、今回のお話を聞いて、世界中の人とつながるために必要な力だと実感しました。将来、自分の考えを英語で伝えられるようになりたいと思い、普段の授業にもこれまで以上に前向きに取り組みたいと感じました。」
③ 「航空会社には思っていた以上に多くの仕事があり、ひとつの会社の中でもいろいろな形で社会に関わることができると知りました。まだ具体的な進路は決まっていませんが、“何になりたいか”だけでなく、“何をしたいか”を考えることが大切だとわかりました。」
今回のセミナーを通して、生徒たちは、グローバル企業の現場で求められる力を具体的に知るとともに、自分自身の学びや将来の可能性を見つめ直す貴重な機会を得ました。 本校では今後も、WWL拠点校として、こうした協働機関との連携を活かしながら、生徒一人ひとりが世界とつながる視野を育み、自ら未来を切り拓く力を養う学びをさらに深めてまいります。