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順天堂大学 国際教養学部 研究室訪問プログラムレポート

本校では、様々な大学との高大連携協定を結び、生徒の発展的な学びを積極的に支援しています。特に、本校は文部科学省よりWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)拠点校として指定されており、国内外の大学と協働しながら、グローバル課題の探究と解決に向けたカリキュラム開発に取り組んでいます。

その一環として、11月20日(木)、順天堂大学国際教養学部・白山芳久先生の研究室を訪問し、大学生・大学院生とともに「Well-Beingをグローバルな視点で考える」授業に参加しました。参加したのは、本校のフロンティアプロジェクト“医療格差チーム”の生徒たちです。

当日は、白山先生の環境保健学の授業(90分)に招かれ、大学生・大学院生の前で生徒たちが医療格差に関する探究成果を発表しました。また、ミャンマーやウズベキスタン、バングラデシュなど多国籍のPhDr学生から、アラル海の塩害を題材にした多様性と健康被害に関するプレゼンテーションが行われました。

授業では英語を基調とした活発な意見交換が行われ、生徒たちは調べ学習では得られないリアルな国際課題の実像に触れることができました。さらに、アラル海の事例を通じ、気候変動がもたらす健康被害について、ユネスコスクールとして新たに取り組むべきテーマを見いだすきっかけにもなりました。

以下、参加した生徒の振り返りです。

高1 H.R.

白山先生の環境保健学の授業に参加し、海外から来ている大学院生の方々と医療格差について議論できたことがとても貴重でした。ミャンマーやウズベキスタンの現状を直接伺うことで、調べ学習では得られないリアルな情報に触れられ、視野が大きく広がりました。アラル海の環境悪化と健康被害に関する英語でのプレゼンも印象的で、大学生が丁寧に説明してくださったおかげで理解が深まりました。大学の学食体験も含め、刺激と学びに満ちた一日となりました。

高1 Y.S.

初めて順天堂大学を訪れ、キャンパスのスケールや学びの環境に圧倒されました。授業冒頭の英語での自己紹介は緊張しましたが、大学生や先生方が情報を補足してくださり、安心して発表に臨むことができました。アラル海の塩害がウズベキスタンの人々の健康や生態系に深刻な影響を与えていることを知り、世界の課題を主体的に学ぶ重要性を実感しました。専門的な内容を英語で学ぶ経験は初めてでしたが、新しい知識が増え、とても有意義な時間になりました。

高1 M.M.

今回の授業を通して、自分ももっと積極的に英語で発信したいと思うようになりました。発表内容をその場で英語に言い換えていただけたことで、伝え方や表現の工夫を実感でき、学びにつながりました。また、大学では発表だけでなく、聞き手を巻き込む質問や対話が自然に行われていることに驚きました。大学院生によるアラル海のプレゼンでは、現地出身ならではの視点に触れ、国際課題を多角的に考える大切さを学びました。学び方の幅が広がる貴重な機会でした。

高1 H.K.

白山先生の環境産業保健の授業に参加し、多様な背景を持つ大学生・大学院生との交流から新しい視点を数多く得ることができました。「なぜ世界課題を学ぶのか」という疑問に対し、大学では知識をもとに研究し、解決策を議論する場があると伺い、将来の学びの姿が明確になりました。また、健康問題には医学だけでなく政治や制度といった社会的背景が深く関わっていることを知り、国際的視点の重要性を痛感しました。大きな刺激と気づきに満ちた貴重な学びの時間でした。

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