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大妻中野中学校・高等学校 海外帰国生サイト

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大妻中野の海外帰国生教育

本校は、2002年度から、帰国生の積極的な受け入れを開始、以来、25年に渡っての帰国生教育の積み重ねがあり、現在は、全校生徒の1割強にあたる中高合わせて、約140名の帰国生が在籍しています。帰国生、一人ひとりの海外での生活体験・学習履歴を生かした帰国生教育を継続、発展させています。また、本校の帰国生教育の成果は、本校が現在、文部科学省事業であるWWLコンソーシアム構築支援事業拠点校として採択されたことにも表れています。なお、2011年度から現在まで、日本の帰国生教育の第一人者である大妻女子大学名誉教授の服部孝彦先生が、本校教育顧問として、特に帰国生教育をサポートをしています。

本校の海外帰国生教育の特色

  • 帰国生がその経験を十分に生かせるグローバル課題探究・プロジェクト型の学び
  • 情操教育とサービスラーニングを通した他者・多様性への共感力・非認知スキルの修得
  • SDGsと地球市民育成をキーワードに、自ら課題を設定し、チャレンジする活動
  • フランス語とフランコフォニー、 複言語主義、多文化共生へのアプローチ
  • 国語(日本語、漢字)、社会(日本地理、歴史)科目への不安を解消するトータルサポート、個別指導体制

特徴ある英語教育

  • 中1から高1の4年間:週6時間の英語クラス – 英語で様々な分野のトピックを探究的に学ぶ
  • 英語授業は、α / β クラスへ2分割 習熟度少人数制。レベルに対応して、より一層の英語力伸長
  • 週4時間 ネィティブ教員担当 英語で学ぶ/ 週2時間 日本人教員担当のアカデミック・ライティング
  • 英語でのリサーチ、エッセイライティング、プレゼンテーション、ディスカッションを徹底
  • IELTS, TOEFL 対策 / IELTS 公式テスト校内実施など 世界で通用する具体的な英語力目標設定

グローバルリーダーズコースとは

海外帰国生と英語に高い関心を持つ国内生を対象にしたクラスです。
海外帰国生入試受験生は入学後、「グローバルリーダーズコース」に在籍します(原則)。

Message(服部孝彦先生)

 帰国生が海外で身につけた英語力は大きな財産です。応用言語学の一研究分野として確立してきました第二言語喪失の研究成果の中で、特に帰国生に対して英語保持を成功させるためには、効果的なアプローチがあります。

 英語の4技能には「聞く力」「話す力」「読む力」「書く力」がありますが、これらの力を同時に失うわけではありません。保持しやすいのは受動的技能である「聞く力」と「読む力」です。「読む力」はとくに重要で、日本にいながら大量の良い英語のインプットを与えるには、英語の本を多く読むことが効果的です。

 帰国生の英語喪失に共通しているのは流暢さがなくなり、それと同時に語彙を忘れてしまうことです。しかし文の語順などの知識である統語的な力や、ネイティブスピーカーのようなきれいな発音はそれほど急速には衰えません。忘れてしまった力にではなく、まだ保持できている力に注目した指導も大切です。 

 帰国生の語彙力は急速に衰えますが、これを放置してはいけません。第二言語における語彙喪失の研究では、子どもは英語の語彙をきれいさっぱりと忘却してしまったわけではないことがわかっています。一度覚えた語彙を思い出すには手助けが必要です。英語の本を読むことによって、忘れた語彙を文脈の手助けによって思い出すことも可能です。英語に大量に触れることにより語彙力の衰えもある程度までは防げるのです。

 本校、大妻中野ではこうした専門的な研究の成果を十分に踏まえた効果的な指導を取り入れて学習を進めていきます。また、保護者の効果的な関わり方などについてもアドバイスを行い、成果をあげています。

服部 孝彦(はっとり たかひこ)

大妻中野中学校・高等学校教育顧問
大妻女子大学名誉教授
東京大学大学院理学系研究科講師

初等・中等・高等教育を日米両国で受けた元帰国子女。言語学博士(Ph.D.)。早稲田大学講師、米国ケンタッキー州立ムレー大学(MSU)大学院客員教授、大妻女子大学大学院教授等を経て現職。公益財団法人海外子女教育振興財団外国語保持教室アドバイザー、国連英検統括監修官兼外国人面接官指導研修スーパーバイザー、JSAF-IELTSアカデミック・スーパーバイザー、元NHK英語教育番組講師。文部科学省SGHやWWL等の、国のグローバル化のためのリーデイング・プロジェクトの中心メンバーとして活躍している。文部科学省検定中学および高校英語教科書他、著書は220冊を超える。日本に本拠地を置く現在でも、海外の大学での講義・講演、国際学会での研究発表を精力的にこなす。

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