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St Andrews Seminar No.6

セント・アンドリュース・セミナー  6日目

729日(火)

快晴。今朝は「この冬一番の寒さ!」と報じられています。11度。平年より6度も低いとのこと。農作物への注意も呼びかけられています。温暖なクィーンズランド州でも場所によって雪がちらついたようで、すごいニュースになりました。それでもこちらの皆さんはシャツ一枚で、ノー・ジャケットの方がほとんど。日中は23度。日中は夏服で全く問題なしです。ちなみにシドニーは、最低気温8度。最高気温11度。雨。いかにこの地が温暖で気候に恵まれているかわかります。

寒さのせいか、「ホストシスターが風邪で今日は欠席します」とホストママが、本校の生徒を学校に送ってきてくれました。直ちに別のホストシスターへ、担当のSue先生が連絡。すぐレセプションまでそのホストシスターが迎えに来てくれました。プランAからプランBへの切り替えの意識。この対応の素晴らしいスピード感。学校が事務方も教務方も一体となって機能的・組織的に動いているのがよくわかります。こうしたことからも安心できるセント・アンドリュースです。

今日も朝、750分ぐらいから820分まで、登校風景を見守りました。本校の生徒もこちらの学校の一部という感じで特に目立つこともなくなりました。自然な感じで登校して、ホストシスターと一緒に朝のHRに向かっています。1020分から1040分までの中休みでも、本校の生徒も、自然にセント・アンドリュースの生徒と一緒におやつを食べたりしています。今日は少し眠そうな感じの生徒も。少し疲れが出てきた様子もあります。でも、普段の生活もそうですよね。またすぐに元気になりますよ。皆さん、食べるものは、とにかくしっかり食べているしね。午前中の中休みの時間に結構ボリュームのあるサンドイッチ。そして昼休みにもう一度ランチ。ご飯が食べたいとか、和食がどうこうと、まったく言わないのはえらいですね。クールです。僕の経験則からいって、どんなものでもしっかり食べている人はどんな環境でも対応できます。

今日は午前中、高等部、中等部合同で明日の校舎新築セレモニーの練習・リハーサルです。非常に厳しいです。静かに粛々とできることを強く要求されます。生徒たちは何回も立ったり、座ったり。うるさくなると必ずやり直しをさせられます。ロレッタ校長先生自ら礼法の指導です。クリアで威厳のあるよく通る声でカソリック・チャーチの存在の意味を説きながら、静かにすること、礼儀正しくすることを求めていきます。マイクを持って、生徒たちの間をきびきびと歩き回りながらのお話。時々、そばにいる生徒に直接、話しかけながら、同時に全体へも呼びかけていきます。そのカリスマ的な存在感に圧倒されます。セント・アンドリュースの学校の姿がまたひとつ、はっきり見えたような気がしました。

本校の生徒にも明日のセレモニーの持つ意味を確認。とても貴重な体験です。一つの式典にこれだけ徹底して、先生方総出で注意しながら練習をする。日本では卒業式ぐらいですよね。日本のセレモニーと「変わらないところ」と「違うところ」をよく感じてほしいと思います。特に、「変わらないところ」への意識。国際化、国際交流などと聞くと、「異文化理解」という言葉からもわかるように、どうしても私たちは「違い」へ意識がいってしまいます。そうじゃなくて、「いかに違わないか」を見出す力が、異文化交流のための逆説的最重要項目なんですね。明日のセレモニー、またいろいろ勉強できそうです。

                           引率 水澤 孝順

セントアンドリュースキャンパスでのスナップ

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