上海紡工大日本教育センターの生徒さんとの交流プログラムを実施!
上海市にある上海紡工大日本教育センターで学ぶ中等学校の生徒と先生方、12名が6月25日に本校を訪問、本校の生徒と日本の学校文化を体験し、意見交換、交流を行いました。最初はお互いに少しぎこちない様子でしたが、最後はすっかり打ち解けて、中には再会を約束する生徒同士も見受けられました。
日本に関心があり、日本で学びたいという中国の生徒の皆さんに、日本の学校、文化、そして、大妻中野について知ってもらうことが目的です。 交流プログラムは、すべて本校の高校1年生が企画し、行われました。
日本文化と本校の取り組みのプレゼンテーション、そして、筝曲の披露、様々な文化に関する相互の理解を深めるゲーム形式のディスカッションや話し合いが行われました。 本校の生徒が、英語、日本語、中国語を駆使して、積極的に中国の学生の皆さんに楽しんでもらいました。
ご引率の先生からは、「御校の生徒さん
私自身、異文化間の自然な関わり合いは、人口減少社会に直面する
このプログラムを企画、実行した本校生徒の振り返りを紹介します。
高1 S.M.さん
私は将来、世界各国の人々と関わる仕事に就きたいと考えており、その一歩になると思い、このプログラムに参加しました。また、せっかく上海から大妻中野に来てくださるので、日本の良さを伝えたり、交流を深めたりしたいと思ったからです。
私は、今回このプログラムを通して言語は、「伝えたい」「話したい」と言う意思があれば、完璧に話すことが出来なくても、しっかり相手に伝わるということが分かりました。一方で、言語の壁というものを実感し、自分の英語力を見直す良い機会にもなりました。
また、英語、日本語の他の言語も喋れるようになりたいという思いも同時に芽生え、「一緒にお話しがしたい」と思うことが、コミュニケーションでは最も大切だと言うことを学びました。この経験を活かし、これからは自分の語学力の向上を目指すとともに、積極的に他国の人たちと関わり、交流の機会を大切にしていきたいと思います。
高1 N.U.さん
上海の皆さんが、思ってた以上に、たくさんの日本語を喋れて、すごいと思いました。 最初は話すの緊張したし、うまく伝わらなかったりしたけど最後になるにつれて沢山しゃべれるようになれました。 上海の人が日本語をしゃべってくれたから伝わることも多かったけど、まったくお互いの言葉がわからない状況の時も、ジェスチャーとかを使って話すことで通じることも実感しました。さらに、世界でほとんどの人が使っている英語の重要性も改めてわかりました。大学生、そして大人になった時に、仕事でもこのような経験が生きると思っています。
高1 N.S.さん
私が参加したのは、昨年、上海の世界最大の室内スキー場「耀雪氷雪世界」でトレーニングをして、オフの日に上海市内を観光して良かった点を共有したいなと思ったのがきっかけです。例年11月はまだ雪がなくて国内では練習出来ないと思い、中国に行ってトレーニングしましたが、まさかの豪雪で中国まで行かなくても良かったのでは?と思いましたが室内なので天候に左右されることなく練習に取り組む事ができました。今年も行く方向で動いています。上海に行ったときに今回妻中に来てくださった学校に招待してくださるということなので時間があったら是非訪れたいと思います。
今回の上海の生徒との交流を通して、文化や価値観の違いを直接感じることができたのが一番の学びでした。言語や生活習慣、考え方など、日本との違いに驚く場面もありましたが、話してみると学生として共通する悩みや関心も多く、国が違っても共通部分があることに気づきました。
この交流経験を通して、自分から発信する力や異文化を理解しようとする姿勢をもっと意識していきたいです。将来、海外で学んだり働いたりする機会があったときにも、この経験がきっと役立つと思います。また、日本にいても外国の人と関わる機会はあるので、相手の文化や背景を理解しようとする心構えを忘れずに、柔軟にコミュニケーションをとっていけるようにしたいです。
高1 K.E.さん
私が、このプログラムに参加しようと思ったきっかけは、政治上では関係がよいとは言えない日本と中国の間において、一般の人たちの日本に対する印象はどうなのか知りたかったからだ。
私は、中国と日本の関係への疑問を持っていた。ほんとうにみんな日本が嫌いなのかと。 SNSでも政治問題や中国人観光客の迷惑行為について批判がある。でも、迷惑行為は、日本も含めて、特定の国の人の問題ではないし、政治問題は直接的に国民性に影響するものではない。つまり、実際に体験した人が多いわけではないのにメディアの状況が問題だと感じていた。
中国人も日本人も、同じアジア人で、自分たちでも見分けがつかないくらい似ていて、文化でも教育でもお互いに古くから影響を受け合っている。私たちの何が違っていて、嫌い合うことがあるのか、私にはわからない。お互いについた偏見を変えるには、やはり直接会ってコミュニケーションをとることが一番重要だ。
今回訪れてくれた皆さんは、積極的に日本語で話そうとしてくれ、日本のアニメや漫画が好きだと言ってくれでうれしかった。
今後も、他国との交流があれば参加したい。知らず知らずのうちに出来上がっている偏見に気づくだろうし、客観的に日本人がどう見られているのかも気になる。
プレゼンは中国語、日本語、英語で用意していたが、アドリブで英語で話すことができ、自信になった。 言葉が完全に通じなくても、お互いに理解し伝えようという意志が強ければ伝わるものなのだと知った。
今回は、校内案内で中国の学校との違いで話題を見いだせたりしたことで会話の機会が生まれ、打ち解けることができたのも本当にうれしかった。話題を見つけるときは相手のこととこの状況の違いをヒントにするとよいことがわかった。これからも、違う文化やバックグラウンドを持つ人と会話を楽しみ、何であっても「まずは、受け入れる」ことができるようになりたい。
☛ 本校は、文科省のWWL(ワールドワイドラーニング)拠点校として、常に世界と繋がる教育の場を重視しています。「持続的なよりよい社会の創造」というスクールミッションを土台に、「繋ぐ・行動する -“Beyond School”アプローチによる協働型の地球市民教育 の構築」というWWLネットワークの目標に向かって、今後も取り組みを継続、発展させていきたいと思っています。