妻中便り

大妻模擬国連定期大会 6/8@大妻女子大学にチャレンジ!

毎年、6月に開催されている大妻女子大学を会場した模擬国連定期大会に、今年も多くの本校生徒がチャレンジしました。 今回の模擬国連の議題は「持続可能なアパレル産業の発展」。 特にファストファッションによる環境破壊が焦点として取り上げられました。 全国40校から670名の大使生徒が集まった会議となり、7つの議場で、熱心に議論が繰り広げられました。

本校からも中学2年生から高校2年生までの計58名が参加し、大妻中高さん、多摩中高さんと共に、多くの学校の生徒と切磋琢磨しながら議論に臨みました。 以下に、当日の会議に参加した本校生徒の振り返りを紹介します。

H.Y.(高1) 

今回の模擬国連は2回目の参加でした。サウジアラビア大使として、アパレル産業の環境汚染をテーマに議論に加わりました。前回よりも参加規模が大きく、さまざまな視点に触れることができました。中でも印象的だったのは、第三者委員会との連携や、新たな国際機関を設立するという提案です。途上国支援の優先順位をどう判断するかという議論の中で、UNESCOのような既存機関に判断を委ねるという意見が出たことは、自分にとって新たな発見でした。また、BG(背景文書)でアパレル専門の国際機関が存在しないと記されていたことから、「Groover Nations Sustainable Apparel Fashion」という新たな機関を設立し、支援の配分を担わせることになりました。多くの学校から集まった大使たちとの交流を通じて、前回以上に多くの学びを得ることができました。他国のリーダーシップを発揮する大使へのインタビューも行い、模擬ではあるものの、国際協議の難しさとやりがいを実感する貴重な経験となりました。

N.S. (高1) 

今回の模擬国連では、日本大使として持続可能なアパレル産業について議論に参加しました。準備段階では自国の実情への理解が浅く、政策の立案に大変苦労しましたが、日本のサプライチェーンの複雑さを踏まえ、簡素化と透明化を対策として提案しました。会議では、他国も同様の課題を抱えていることを知り、共通の問題意識があることに気づきました。経験者の方々の動きを見て学ぶことが多く、メモのやり取りなど現場ならではの発見もありました。提出された2つの決議案は、先進国と途上国が協力する形でまとめられ、対立の少ない合意が形成されたことが印象に残りました。特に、先進国をまとめていた中学生のリーダーシップには大きな驚きと刺激を受け、自分の準備不足を反省しました。今回の模擬国連を通じて、国際政治における合意形成の難しさを実感することができました。

K.N. さん (高2) 

今回、私はエジプト大使として模擬国連に一日参加し、初めて英語議場での議論に挑戦しました。不安もありましたが、大変貴重な経験となりました。会議を通じて学んだことは二つあります。まず、限られた時間内で効率的に議論を進めるためには、情報の要点を見極め、優先順位を明確にする力が重要だということです。次に、英語に対して過度に構えすぎず、自分の言葉で意見を伝えることの大切さを実感しました。英語での発言には緊張もありましたが、他国の大使に理解してもらえたことが自信につながりました。最終的にDRの採択には至りませんでしたが、多くの学びを得ることができ、ファストファッションへの理解も深まりました。この経験は自分の成長にとって大きな一歩となりました。

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