妻中便り

中学3年生のいじめ防止教室―模擬調停を行いました!

2025年2月12日に中学三年生が模擬調停を行いました。調停とは勝訴や敗訴といったように結果が出る訴訟とは異なり、紛争の当事者同士が話し合いによって問題を解決する場を指します。いじめ防止授業の最終回として行われた本模擬調停。そのためテーマも生徒にとって身近な、部活動に関するトラブルがいじめに発展した事例を扱いました。生徒のなかから代表を6名選出し、調停委員役、被害者代理人役、加害者代理人役に分かれ、実際に学年の皆が見守るなかステージ上に登壇。当日は弁護士の先生を4名お招きし、ランチミーティングや、作戦会議などでお力を借りながらも、生徒たちの力で調停を進行しました。今回の模擬調停を通じて、いじめはいかなる理由があろうと許してはならないことの再確認ができたとともに、一人ひとりが「公正」について考えることのできた貴重な時間になったのではないでしょうか。

~振り返り~

・これから部活や家族で意見が対立したり方向が合わなくて対立したりすることがあると思うけれど、そのような時は第三者目線に立って何が正しいことなのか、今するべきは何なのかを考えて物事をしっかり判断できるようになりたいと思いました。(O・Mさん)

・模擬調停を見る前私は「中立」とは両方の意見をしっかり取り入れることだと思っていたため、100対0という形もあることに驚きました。裁判のように勝ち負けを決めないので50対50で決めなければならないと思っていましたが、加害者代理人のようにへりくつをこねてくる人もいるので、何が正当な意見なのか選び整理する力が求められると感じ、私たちが本当に守るべき中立の形を知ることができました。(M・Kさん)

・調停ではどちらが正しいか断定することができても、あくまで被害者側と加害者側双方の合意、円満解決が目的だということを理解することができました。特に加害者側が条件を付けて謝罪すると言い、それを被害者代理人が断った時に円満解決の本当の意味を理解できた気がしました。円満解決とはただ形だけの謝罪をしてもらうのではなく、精神的な苦痛を味わった側が納得することだとわかりました。(U・Mさん)

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