冬の大妻模擬国連 2024 へのチャレンジ!- 海洋保全へのグローバルな行動計画 –
12月19日~21日の立命館宇治中高_模擬国連に続いて、12月末には、大妻模擬国連会議(大妻女子大学千代田キャンパスで実施)でも本校生徒が大いに活躍してくれました。
本校は、Beyond Schoolを合言葉に、このように国内外の様々プログラムに、チャレンジし、繋がる学びが、学校全体の重要な柱となっています。この取り組みは、そのまま「繋ぐ・行動する – “Beyond School” アプローチによる協働型の地球市民教育」を構想名とする文部科学省の事業であるWWL(ワールドワイドワーニング)拠点校としての本校の教育の大きな特徴です。
– 文部科学省が定義するWWL(ワールド・ワイド・ラーニング) 校とは –
文部科学大臣の指定を受け、国内外の大学や企業、国際機関等と協働し、グローバルな社会課題の解決に向けた探究的な学びを実現するカリキュラムを開発する学校。
本校の「グローバルな社会課題の解決に向けた探究的な学びの実現」の1つとして、模擬国連活動があります。この12月末の大妻模擬国連会議では、本校から中学2年・3年・高校1年から計21名が各国代表として参加しました。今回は「海洋保全と持続可能な利用のためのグローバル行動計画」をテーマに、生徒たちは国際的な課題に真剣に取り組みました。
模擬国連(Model United Nations)は、実際の国連会議をモデルにした教育プログラムで、国際問題に対する理解と解決能力を育む「教育のフルコース」とも称される場です。参加者は各国の大使となり、以下のプロセスを通じて議論を進めます。
①Preparation(準備): 各国の政策や議題に関連する情報を徹底的にリサーチし、立場や提案を整理します(PPP: Preparation, Policy, Position)。
②Debate(議論): 開会後、自国の立場をスピーチで発表し(Position Paper)、他国と交渉や協議を行いながら議題を深掘りします。
③Resolution(決議): モデレート・コーカス(議論を深める短いディスカッション)やアンモデレート・コーカス(自由な交渉時間)を通じて、他国と交渉や協議を行いながら議題を深掘りします。 各国代表と協働し、課題解決のための具体的な行動計画(決議案)を作成します(DR: Draft Resolution)。
模擬国連では、議題の理解を深めるために「BG(Background Guide)」を参考に、自国の立場を組み立て、議論に備えます。 一人でも多くの生徒にこの挑戦を通じて、リサーチ力や論理的思考力、交渉力、そして協働する力をバランスよく伸ばし、挑戦の楽しさを知ることを積極的に推進しています。
本校生徒の振り返りを紹介します。
中学3年S・Tさん
今回の模擬国連は2回目の参加でした。 海洋問題についての議題だったのですが、海洋問題は例えば海面上昇を抑えるためには地球温暖化の進行を止めなければならず、そのためには二酸化炭素排出量を減らさなければならない。というように1つの問題を解決するためには、またその原因の課題も解決しなければならないものが多く前回に比べとても難しい議題でした。
また、PPPや事前準備が会議にとって重要な作業だと先生方もおしゃっていましたし、前の会議でもそのように感じたので特にこの作業に力を入れました。 エクアドルは発展途上国寄りに位置する国だったので情報収集が難しい面もありました。難解な資料を何度も読み自分の言葉でまとめPPPにするという作業は簡単なことではありませんでしたがとてもためになったと思います。
事前準備に関して他国のPPPを読み自分の国と政策や課題、地域で共通点があるところを事前にピックアップしておきました。そうすることで当日メモを書く時やグループになったときに話についていいきやすくなりました。 当日の1日目は周りに圧倒され全くと言って良いほど発言ができませんでした。周りに質問を投げかけすることができず、ペアに質問をしてしまって、あまり全体と議論できませんでした。
2日目は1日目の反省を活かしかして、もし疑問があったらいきなり全体とは言わず、隣の大使さんに質問してみたり自国の政策について説明してみたりグループの全体会話に少し入ることができました。 1日目は緊張していたのか、あまりグループ全体の会話には入れていなかったが、2日目はグループ全体に質問を投げかけたり、自分の政策について発言したりすることができるようになり、成長することができたと思います。
最後のレビューで、議長さんにエクアドル大使の2人は他の大使の方がお話ししている時など、相槌をたくさんしていて、紳士的な聞き方で良かったとお褒めいただきました。とても嬉しかったです。しかしもっと積極的に交渉を行ったり疑問を投げかけたりすると良いとアドバイスを頂いたので次は自分なりの反省点や議長さんのアドバイスを思い出しながら参加したいと思いました。 前回とは違い、色々な学校の人と会議をしたのでうまくいかない点がたくさんありましたが、今回で得た経験を次に活かしていけると良いなと思いました。今回の模擬国連は本当にいい経験になりました!
最後に、今大会の開催にあたりご尽力いただいた大妻中高の関先生をはじめとする関係する先生方に心より感謝申し上げます。このような貴重な学びの機会を提供していただいたことに深く感謝するとともに、今後も生徒たちが模擬国連を通じて成長していくことを期待しています。