妻中便り

Temple Univ. JC – 連携協定に基づいた「大学の学びを先取りする」取り組み

Beyond School –  テンプル大学ジャパン 連携プログラムが複合的に進んでいます!

本校の高大連携協定大学の1つであり、文部科学省事業WWLの協働機関でもあるテンプル大学ジャパンとの連携プログラムがさらに進化しています。11月は本校生徒がテンプル大学ジャパンを訪問して、大学の先生方の授業を体験するプログラムと本校高1 GIS (Global Issue Studies) の授業で、テンプル大学の先生が特別授業を行う双方向の取り組みが実施されました。 この双方向の協働、連携によるアメリカの大学の深い学びについて、紹介します。

テンプル大学ジャパン 連携プログラム① 本校の高1 学校設定授業 Global Issue Studies の特別連携授業 by  Dr. Sachiko Horiguchi   

まず、11月1日と8日の2回にわたって、本校で実施されたGIS授業について。こちらは、本校の高校1年生で開講されている授業グローバル・イシュー・スタディズに、テンプル大学の先生をお招きしての特別授業を行い、新しいカリキュラム開発に取り組みました。この授業は、すべて英語でグローバル課題を深く学ぶ取り組みです。

テーマは、 “Understanding the Impacts of War on Women’s Roles  & Ideas of Femininity – 戦争が女性の社会的な役割と女性らしさという概念に与えた影響について – “

戦争というコンフリクト、社会の在り方を変えてしまう出来事が、女性の社会的役割や女性らしさの概念を大きく変えたことへの考察です。

担当された先生は、テンプル大学ジャパン・キャンパス教授の堀口 佐知子先生  Dr. Sachiko Horiguchi。イギリス・オックスフォード大学で、社会人類学で博士号を取得された先生です。今回の本校での授業は、すべて英語で行われました。 先生ご自身のキャリアパスのお話から入り、戦争が女性の社会における役割に与えた影響について、ポジティブなインパクトの点からも考察し、ジェンダーと社会についても考えました。

授業は、1回目を英語でのレクチャーを受け、2回目は、生徒同士で、「女性の社会における役割やリーダーシップのあり方」についてディスカッションを行い、堀口先生が丁寧に、各グループに英語で助言されていました。

まさに大学の授業そのもののアドバンスト・ラーニングを英語で行うという機会で、参加した生徒は、皆、その英語での講義に少し圧倒されながらも、社会課題について学問的に考えるプロセスを体感することができました。

受講した生徒の振り返りを紹介します。

“The professor explained a difficult topic with her experiences and common points with us which made me understand. It was a great time to have discussion with my friends. ”

「テーマだけでなく先生自身の海外体験や具体例が多く盛り込まれていて面白かったです。また、友達同士で話し合うこともとてもいい体験になりました。」

「ディスカッションの時間があったことで、自分の考えを整理できたし、今回のトピックのような内容は意見が分かれがちなので、いろんな人と意見が交換できてよかった。」

「堀口先生は、生徒同士の話し合いの際、皆のところを回って、私たちの話を聞いて、アドバイスや賛成意見などをしてくれて、とても自信を持つことができました!」

「先生ご自身のバックグラウンドを細かく説明してくださったことで、私たちの現在の環境と紐づけて考えることができた。また、このテーマについて、少人数でのディスカッションを取り入れてくださったため、内容について理解を深めることができたと思います。」

テンプル大学ジャパン 連携プログラム② Temple University JCでの授業参加  

11月6日の午後は、テンプル大学ジャパンキャンパスを本校生徒が訪問し、大学のキャンパスで大学の先生の授業を受けるプログラムを行いました。 この訪問の取り組みは、2022年から続いており、今回で3年目をなります。 今回は、本校の中1から高2までの生徒33名と本校の保護者2名が、テンプル大学ジャパンキャンパスを訪問し実際の授業に参加しました。 今回のプログラムは、このテンプル大学のジャパンキャンパスで以下の6つの授業に参加しました。   参加した授業と本校生徒の振り返りです。

今回、参加したテンプル大学ジャパンの授業は、以下の5つです。

Art History      Post-War Art, 1945-1989    by Prof.  Nettleton, T.

Economics      Law and Economics   by   Prof.  McCaskill, J.

Mathematics Math for a Digital World    by Prof.  Bedard, B.

Philosophy     Philosophy of the Human    by Prof. Sekulovski, J.

AEP                 Special Class      by Prof.  Howng, K.C.

J1 Y. K. 

いろんな国の人がいることに興味を持ち、大学に行ったことがなかったから行ってみたかったことが参加した動機です。そして、担任先生にも、いろんなことに中一のころから体験したほうがいいといわれたこともあります。

授業はとても楽しかったです。 そこでは、英語で、水について学びました。 特に驚いたのが、牛と人間だったら同じ量ぐらい水を使っているということです。最初、人間のほうが多いいと思ってたけど、牛もたくさんの水を使ったり飲んだり食べたりしていることが分かった。そして、人間の身の回りには水で作ったものが多くあることに驚きました。特にジーンズ1kgはアボカド1kgを作るより水を使うことがわかりました。 身の回りにはたくさんの水が使われているので、しっかり節約しながらエコな世界を目指したいと思います。そのあとの学校見学も楽しかったです。

いろんな人が、活き活きとして自分の意見をしっかり主張しながら、他の人の意見も尊重する大切さを学びました。皆様、ありがとうございました。

J3 S. K.

私は、リベラルアーツを体験することに興味があったので、今回のプログラムに参加しました。実際に行ってみて、テンプル大学は、様々な学びを多角的に得ることができる、興味深い大学でした。自由に学部を変えることができたり、幅広い授業をとることができたりと、視野が広がる大学だと感じました。また、キャンパス内の言語は英語で、授業も英語で進んでいったので、海外の大学の体験をすることができました。このような貴重な機会を設けてくださり、ありがとうございました。

H1 C. S.  

今回、参加したのは国際系に進みたいという希望はあるものの、大学をまだ明確に決めていない中で、海外の大学キャンパスが日本にあると知り興味がわいたから、また、留学に行くので生きた英語に触れたいと思ったからである。

統計学がテーマの大学の講義に参加した。英語で授業をし、自分の苦手な科目でもあるため、何もわからないと授業前は絶望していたが、中3でやった内容が大半を占めており理解できる単語も多く、スライドで表や文字を表示してくれていたため英語の理解力が上がっているのを実感できた。また、教授が雑談を交えて授業してくださったので、とても楽しく受講することができた。キャンパス内ツアーでは様々な国籍の生徒がいること、先生との距離がとても近いことに衝撃を受けた。

今回の経験からより一層海外に興味を持った。また英語を聞き取ることに少し自信がついたので英語をもっと学んで留学に生かせたらと思う。そして海外大についてもっと調べて進学する選択もできたらいいなと思う。

H2 M. K.

日本にあるアメリカの大学ということでテンプル大学には以前から興味がありました。今年の夏にテンプル大学のオープンキャンパスに参加したのですが、そこでテンプル大学の魅力をたくさん知って、今回のプログラムへの参加を決めました。プログラム当日はLaw and Economicsの授業に参加させていただきました。

授業のレベルが高く、難しく感じる部分もありましたが、とても楽しかったです! また、授業を受けている大学生の皆さんの積極性に驚きました。自分の意見をはっきり言うこと、わからない所はすぐにきちんとと質問するというのは、日本人ばかりの空間ではなかなかないことだと思うので、とても素敵だと思いました!今回のプログラムを通して学ぶことにもっと意欲的になろうと思いました。これからの進路を決める上で、今回の経験はとても役に立ちました!本当にありがとうございました!

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