妻中便り

グローバル教育発表会 @ Nakano Zero Hall and Live Streaming で実施!

2月17日、今年で第7回を迎える本校の「グローバル教育発表会」が、日本国際連合協会のサポートと元国連大使の赤阪清隆大使、元シンガポール全権大使の竹内春久大使を始め、本校を指導してくださっている大学の先生方の参観のもと、中野ゼロホールで開催されました。

今年は感染防止を徹底するという観点から、発表する生徒、関係教職員、ゲストのみによる無観客での実施とし、発表の様子をライブで配信し、一般の生徒や保護者はそれを視聴する形で行いました。これも今年度の新しいスタイル – New Normal -です。

この発表会はコンテスト形式によるTEDスタイルの英語プレゼンテーションと本校のグローバル教育、21世紀型スキル教育の成果を発表するグループプレゼンテーションの2部から構成されています。

第1部のコンテスト部門では本校の中学3年、高校1年から選抜された生徒による英語プレゼンテーションと審査員との英語での質疑応答を行い、英語で「発表する力」「議論する力」の総合的な力の成果を競い合いました。また、第2部では本校のフランス語教育やICT教育への取り組みの成果を紹介するために、代表生徒によるフランス語でのプレゼンテーションや世界の課題解決に取り組むフロンティア・プロジェクト・チームの活動発表、IT分野の活動を行うS-TEAMによる成果発表などを行いました。

第1部では、発表した生徒たちは身近な課題からグローバル・イシューまで、それぞれにSDGsに関連付けてリサーチを行い、自分の考えを加え、新しいアイディアを工夫された英語とインパクトのあるパワーポイントで、ステージ上でしっかりと表現してくれました。特に優れた発表をした生徒2名(中学3年生と高校1年生)が「国連協会長賞」を受賞し、国際連合元事務次長の赤阪大使から表彰を受けました。

この会の冒頭のkey note speechで、赤阪大使は次のようにアドバイスをしてくだいました。

「今、私たちはまさに歴史の転換点に立っている。パンデミックはもちろん、気候変動、AIの進化、グローバル化の一層の進行など。This is a small world! この変化に立ち向かえるか。恐怖を感じるだけなのか。ここにいる若い皆さんにはの転換期をよりよい世界へ、サスティナブルな世界へ向けていくことができる力と未来を持っている。そのために最も重要なことがコミュニケーション能力だ。世界的な視野で人と人を繋ぐ言葉を磨くこと、スピーチ能力を伸ばすこと。それによって世界を変えることができる。この発表会はそのための素晴らしい機会だ。 皆さんのプレゼンテーションに期待している。」

本校の英語プレゼンテーションとこの発表会のスーパーバイザーである大妻女子大学・大学院教授の服部孝彦先生からは、改めて、世界で通用するプレゼンテーションをするために必要なポイントは何かを、アメリカの大学院でプレゼンテーション技法、スピーチ技法を指導された理論と体験をもとにわかりやすくアドバイスがありました。

元シンガポール全権大使の竹内春久大使からは以下のような言葉をいただきました。

「第7回大妻中野中学校・高等学校グローバル教育発表会にお招きいただきありがとうございました。 全体を通じ、皆さんのプレゼンテーションから私も多くのことを学ぶことができました。 第1部(個人の英語プレゼンコンテスト)では、一人一人のプレゼンテーションに皆さんの個性が良く現れていました。 第2部では、それぞれのグループが自らのテーマにチームワーク良く取り組んだことが感じられました。ライブ配信を視聴してオンラインで発表会に参加した皆さんは、それぞれが感じたこと、学んだことを皆さんの間で話すことができれば良いと思います。 コロナ禍により皆さんの日常にもいろいろな制約があるものと思いますが、皆さんが元気で、いろいろな課題に取り組み、語学を磨くことを通じて、「世界」への扉を開いてゆくことを期待しています。 」

この会の締めくくりとして、本学校法人・大妻学院を代表して、伊藤正直理事長から、本校のこの会をサポートいただいた日本国連協会と以下のゲスト審査員の方々へのお礼がありました。 この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。

 

赤阪 清隆 大使 – 国際連合元事務次長、経済協力開発機構 (OECD) 事務局元事務次長

竹内 春久 大使 – 外務省国際情報統括官、元シンガポール特命全権大使

中川 利香 教授 – 東洋大学経済学部教授(開発経済学、金融論)、国連英検指導検討委員

國枝 孝弘 教授 – 慶應義塾大学総合政策学部教授(フランス語教育、フランス文学)

小林 亮   教授 – 玉川大学教育学部教授(発達心理学)本校ユネスコ・スクールASPUnivNet支援アドバイザー

山崎 吉朗 先生 – 一般社団法人・日本外国語教育推進機構理事長

永田 真一 先生 – 内閣官房内閣人事局 企画調整官(女性活躍促進・ダイバーシティ担当)、大東文化大学講師

林  稔   先生 – 日本国際連合協会ディレクター

Fabien Roudier  Former Director for Campus France by French Government

最後に、高校2年生の手塚まりこさんからの皆様への感謝の言葉を紹介して、大妻中野中学校・高等学校の代表の挨拶としたいと思います。

大妻中野グローバル教育発表会をご覧くださった皆様へ

先日はお忙しい中、また難しい状況にもかかわらず、本校グローバル教育発表会にお越し頂き、誠にありがとうございました。

私はフロンティア・プロジェクト・チームに所属しており、そこでは難民や環境、貧困などの様々なテーマを取り上げ皆で知識を深め、問題解決の道を自分たちなりに探る活動をしています。その中で二つほど自分なりに感じた点がございます。

まず、先進国である日本はアジアの中でリーダーシップを発揮し、自国以外の問題にも深く関心を持つ必要があると考えます。そこで私たちフロンティアチームのような活動を日本全国に広め、学生同士の横のつながりを持ち、互いに意見を交換したり、刺激できる場所があれば、将来国際問題へ関心を寄せる大人も増えていくのだと私は思います。そのような仕組みをぜひ積極的に応援していただきたいと思います。

また、私たちはフランス語を第二外国語として学ぶことでフランスという国の文化を知り、それがヨーロッパに関心を持つことにも繋がっていると感じています。今後のグローバル化を考えると全国全ての学校でも第二外国語を学べる環境が大切なのではないでしょうか?そのような体制が近く検討されればと期待しています。

世界が大変な困難の中にある今だからこそ、私たち若い世代がしっかりと前を向いて未来に備えるべく国際問題に常に関心を持ち続けていきたいと思います。

この度は私たちのグローバル教育発表会をご静聴頂き、誠にありがとうございました。

2021年2月19日 大妻中野高等学校2年 手塚まりこ

Otsuma Nakano has been carrying out “Research Presentations” in English and French every year since 2014 as one of our foreign language education curriculums.  On Feb, 17th,  2021, we held “Presentation Context for Otsuma Nakano Global Education” , supported by United Nations Association of Japan at the Nakano ZERO Hall.

Due to avoiding infections of COVID-19, the venue hall was limited for the participants, teachers, and the distinguished guest ambassadors and faculty.  We broadcast this event from the beginning to the end via livestreaming, so that all students and parents could enjoy watching this contest and participating in it from home, which was our new trial.  And it turned out to be great success.

In this competition program, students who are qualified to participate in the final contest  competed with each other in their presentation skills in English on the stage.  Each student who represents each class made their powerful and impressive presentation on their topics and interaction to some questions from the audience.

In addition, in this presentation, students from the French language learners, the extra-curricular project of ICT, and Frontier Project Team also made impressive and informative  presentations on their research as our achievement of education for global context.

We all appreciate your support to Otsuma Nakano education for global context!  What’s more, our greatest thanks to the following special guests:

Ambassador Kiyotaka Akasaka, Former Deputy Secretary General of the United Nations

Ambassador Haruhisa Takeuchi, Former Ambassador of Singapore

Dr. Rika Nakagawa, Toyo University Professor, Ph.D. in International Development

Dr. Takahiro Kunieda, Keio University Professor, Ph.D. in French Language and Literature

Dr. Makoto Kobayashi, Tamagawa University Professor, Ph.D. in Developmental Psychology

Mr. Yoshiro Yamazaki, President of Japan Council on the Teaching of Foreign Languages

Mr. Masakazu Nagata, Director for Cabinet Bureau of Personnel Affairs, Lecturer of Daito Bunka Univ.

Mr. Minoru Hayashi, Director of United Nations Association of Japa

M. Fabien Roudier, Former Director of Campus France by French Government

Program Supervisor: Dr. Takahiko Hattori, Otsuma Women’s University Professor, Ph. D. in English

Finally, on behalf of Otsuma Nakano Junior and Senior High School, Mariko Tezuka, a 11th grader student, would like to express our sincere thanks to you all who have been supporting Otsuma Nakano and our education for global context:

It was our greatest honor to welcome you to attend our Global Education Presentation Contest.

As a member of the Frontier Project Team,  I have been exploring issues regarding refugees, the environment, and poverty. We always try to find our original solutions to those societal problems. While doing so, there are two things that I have noticed.

Firstly, as a developed country, I felt that it is necessary for Japan to display leadership among Asian countries and show deep concern in foreign affairs. To increase the number of people with passion on international matters, I believe it is essential to spread activities suchlike ours all over Japan to strengthen the bond between students and provide a platform to discuss them. I hope you will be able to support those activities proactively.

Also, from my personal experiences, I became more interested in French culture and Europe itself through taking French class in school! Regarding future globalization, I must say it is significant to offer all schools in Japan an environment where students can learn a second foreign language besides English. I strongly hope that such framework will be considered for implementation in the near future.

Since the world is facing difficulty under such circumstances, I believe now is the time for the young generation to study global issues to prepare for the upcoming future.

Again, it is highly appreciative of you for being with us at the presentation on our achievement !

Mariko Tezuka,  –  Otsuma Nakano High School,

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