妻中便り

New Year Message – 内閣官房内閣人事局 永田 真一先生から

大妻中野の教育は、大妻中野の中だけでは終わりません。The Global Gatewayとして、国内、海外、さまざまな学校、大学、機関、有識者の先生方と繋がっています。

本校をサポートしてくださっている先生から新しいメッセージが届きました。内閣官房内閣人事局 企画調整官で、女性活躍促進・ダイバーシティ担当をされている永田真一(ながたまさかず)先生からです。

永田先生は、官僚として日本の政策決定・遂行に直接、関わる仕事をされながら、大学(大東文化大学外国語学部英語学科講師)でも教えていらっしゃいます。本校の複言語教育、多様性と女性活躍の促進のための取り組みを支援してくださっています。永田先生のメッセージを皆さんと共有します。どうぞ。

– 花開くその日まで、気づきを大切にできる一年に –

いま「鬼滅」「呪術」「約ネバ」などが広く受け入れられているのは、個性的なキャラ達の存在に加えて、主役側の立場と違う他者への理解、共感が大きいと思います。

「進化論」で知られるダーウィンですが、絵本にもなっているように彼はミミズの研究に夢中でした。人が耕し始めるよりずっと昔から、豊かな土壌を作ってくれていたのです。ミミズがいなければ、人類の発展はなかったかもしれない。

多くの人が当然視していることが、常に正解だとは限りません。むしろ実は社会の発展を妨げるバイアスだったりすることもあります。皆さんには、アニメ・漫画が教えてくれる「他者へのまなざし」に加え、しっかりとした事実や学習の基礎の上に、自分なりの感性、発想、気づきを、大切にしてほしいと思います。仮に現代の価値観が、あなたの気づきを理解できなくても、もしかしたら人類を大きく発展させる小さな第一歩なのかもしれない。

そういう希望を胸に、新しい一年を豊かに歩んでいただけることを願っています。

内閣官房内閣人事局 企画調整官(女性活躍促進・ダイバーシティ担当)

大東文化大学外国語学部英語学科講師

永田 真一

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