「喫茶去」。

ただ読むと「茶を飲んで去れ」という、一見冷淡なムードが漂う言葉です。

でも、そこは奥深い禅語の世界。

どんな人でも、どんな状況でも、お茶を前にしたらまずは、ひたすらお茶を味わうことに専念して

ください、という意味が込められているのだとか。

お茶室でのもてなしは、もてなす側ももてなされる側も、すべての肩書きや立場を取り去って、

まっさらな気持ちで行うのが「茶道」の心構えです。

茶道に通じ、抹茶の味わいに馴れた人も、初めて和室に足を踏み入れた人も、ひと椀のお茶を

前にしては、みんな平等。「喫茶去」という言葉にはそういう精神が込められています。

 

本日初めて妻中・和悦庵で「茶道」を体験したのは、アメリカ・St.Joseph大学からお越しくださった

ゲストのみなさん。畳も初めて、もちろん、正座なんて経験したこともありません。

「お茶をサーブしてもらっている間、お喋りしてはいけないの?」

「じっと待っているのがマナーなの?」

おもてなしした生徒たちに、興味津々の質問が投げかけられます。

茶道具やお菓子の説明で一生懸命になっていた妻中生たちは意外な質問にビックリ!

でも、初体験の異国文化から受けるカルチャーショックは、まさにそういうところから生じる

ものなのですよね。

ヒザを崩して、リラックスして味わう初めての「お茶」。

素敵なひとときだった、とゲストのみなさまが感じてくださっていますように…。

 

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