妻中便り

St. Andrew’s Seminar 2018 #9: One of the most popular Australian sports

Yesterday students experienced an Australian sport, AFL.  AFL stands for Australian Football League, and as the name indicates, it is originated in this country and very popular among people.  They practiced basic moves in it, two ways of passing the ball.  Joe, an AFL player and also the teacher of this class, enthusiastically taught them and they had a very fun time.

 

今日もまた昨日の話に戻りますが、

午後は広々とした校庭の一角にて、オーストラリアで最も人気のあるスポーツの一つ、

AFL(Australian Football League)の授業を行いました。

教えてくれるのは現役のAFL playerである特別講師のJoe先生です。

 

 

AFLとはラグビーやアメリカンフットボール、あるいはサッカーなどとも同じく、

相手のゴールまでボールを運び得点することを目的としたスポーツですが、

もちろんその過程でチームの中でボールをパスし合います。

AFLの特徴の一つは、パスに当たって、ボールを単純に投げることが禁止されていることです。

パスする時は二つの方法があります。

まずhand pass、これは握りこぶしを親指側を上にして作り、

人差し指と親指で出来た円形の肉の部分でボールを打ってパスするやり方です。

それからkick pass、これについては説明は不要かもしれませんが、

作法には一定のルールがあります。

この二つのパスを組み合わせてボールを相手ゴールまで運ぶわけですが、

今回の授業ではこの二つのパスをゲーム形式で練習しました。

 

まずはkick passの練習。ペアで向かい合ってパスを出し合います。

 

 

ある程度練習してみたところで、kick passを使ったゲーム。

kick passでボールをどこまで飛ばせるか、どのくらい高くまで飛ばせるか、

あるいは前方に立ったJoe先生にボールを当てることができるか、を競いました。

 

 

次にhand passを同じようにペアで練習した後、今度はhand passのゲームです。

hand passを使って相手の股下にボールを通せたらポイント(守備側は手を使って防御可)。

 

 

あっという間に時間が過ぎて行きます。

最後に、円形を作り、Joe先生が投げるボールをキャッチしてhand passで返すゲームです。

こうして言葉にすると何が面白いのかわからないゲームに思えるでしょうが、

実はこのゲームが一番盛り上がりました。

Joe先生がトリッキーな投げ方をするので、生徒は次にボールがどこに来るのかわかりません。

生徒の負けず嫌いな部分に火をつけるゲームでした。

 

 

授業の終わりには恒例の記念撮影。

久しぶりにしっかり体を動かせて、みんないい顔をしています。

フルサイズでお見せできないのが残念なくらいです。

 

 

スポーツの嫌いな子にとっては、

なんでオーストラリアまで来てよく知らないスポーツをやるんだろう、

と思うかもしれませんが、

異国に来ることの大きな意義は、単なる観光も含め、その地の文化を知ることです。

とは言え、「知る」だけなら日本にいてもできることですよね。

それはいわゆる教科書的な「知識」です。

異文化を本当の意味で「知る」ための最短で効率の良い方法は、体験することです。

細かいルールや競技の様子はわからないかもしれませんが、

生徒たちはAFLという自分たちのよく知らないスポーツがあることをこの日知り、

その中では二つのパスのやり方があることを知りました。

そのパスをするのが難しいのか簡単なのか、それを自分が好きなのかどうか、

そういった詳細な情報を、

もしかしたら手の痛みやSACCの広大なグラウンドの芝の匂いや強い日差しの記憶とともに、

生徒は頭と体に刻み込んだことでしょう。

これが異文化体験です。

"Don't think, just feel."とどこかで誰かが言いましたが、

あれこれ言う前にやってみましょう。好き嫌いや合う合わないはその後考えましょう。

これが異文化体験を前にした時、何より大切な姿勢です。

 

 

 

一覧へ戻る