妻中便り

中3平和学習旅行レポート from HIROSHIMA Day1

中学三年生は5月10日〜12日の三日間、広島において平和学習旅行を実施します。

 

本日は一日目のレポートをお届けします。

朝7:15。あいにくの小雨の中、羽田空港に集合し飛行機で一路広島へ。

 

広島上陸後、最初の目的地は御食事処〜平和記念公園です。

昼食会場でも、このあとの平和祈念セレモニーのための合唱を入念に確認します。

 

(原爆が投下された際には炎に飲まれたデパートもこの通り沿いに今でも健在しています)

 

投下の目印にされたという相生橋(丁字橋)を通って

 

 

「平和の子の像」の前でセレモニー。

『HEIWAの鐘』を全員でアカペラ合唱し、千羽鶴と花束を奉納しました。

青空のもと、響く歌声は確実にだれかの胸に響いたことでしょう。

 

平和の鐘

 

原爆ドーム            平和の池、原爆死没者慰霊碑

 

平和記念公園内を、グループごとにボランティアガイドさんに案内してもらいながら

たくさんの慰霊碑を巡り、そのいわくをお伺いしました。

悲しい過去や辛い謂れにも、みんな真剣な表情で聞き入っていました。

(袋町小学校の記事は明日更新予定です)

 

そのあとは、平和記念資料館を見学し、

歴史背景や、戦後の広島の復興、平和への取り組みについて興味深く学ぶことができました。

 

午前8時15分で止まってしまった時計を見て、そこで失われてしまった大切なものの存在にはっとさせられました。

 

見学のあとは、地下のメモリアルホールで詩の朗読会へ。

被爆体験記や被爆から7年経って書かれた詩を、情感たっぷりに読み聞かせていただきました。

実際に生徒たちにも読んでもらう場面がありましたが、

立候補者たちによって気持ちを込めて大変豊かに読めたと思います。

お礼にもう一度「HEIWAの鐘」を合唱しました。

 

ホテルにて夕食。

宿泊先のホテルが素敵すぎてはしゃぎ気味の生徒たち。

食堂はオーシャンビュー(瀬戸内海)!!

 

食事の後は、本日最後のプログラム「被爆ピアノ」。

ヒロシマとナガサキでそれぞれ被爆したピアノを引き取って調律している方がいらっしゃり、11台の被爆ピアノが現存するそうです。

これらのピアノはイベントごとに各地に派遣され、様々な場所と人々に原爆の悲惨さや平和の尊さを説いています。

今日は、その内の一台をお借りして、ソプラノ歌手とピアニストの方に演奏会をしていただきました。

お借りしたピアノは広島駅の近くで被爆したもので、戦後の音楽活動の自粛によって弾かれる機会を失ってしまったという経緯を持っていました。

持ち主の女性は、今ではかなりのご高齢になっていらっしゃいますが、近年になってピアノの寿命を全うさせてやりたいという思いから、被爆ピアノとして活躍させることになったそうです。

広島の人々の平和祈念の有り様は様々な形で伝えられており、まだまだ私たちの知らない活動がたくさんあるのだということがわかりました。

 

 

最後は「HEIWAの鐘(伴奏付き)」の合唱でお礼を。

被爆ピアノを実際に弾かせてもらっての演奏でした。

今日一番美しく響いたように感じました。

 

 

 

一覧へ戻る