妻中便り

4月を前に、仲間です。(新入帰国生保護者会)

「日本の子はおかしいよ!どうして一緒にトイレに行かなきゃいけないの?」

「私たち、いつアメリカに帰れるの?」

 

海外での生活は、刺激に満ちている一方、日本よりも制限が多かったり不便なことが増えたりするせいか、

大人にしてみれば「日本って、いいなあ…」と感じることも少なくないようです。

お子さんの立場でも大変な部分は同じなのですが、海外滞在のスタートが早ければ早いほど、長ければ

長いほど、日本に戻って「来た」とき、お子さまが闘っていく違和感は、保護者の方と違ってきます。

彼女たちの感覚は、非日常の場所として日本を訪れる「YOU」に近いと考えていいでしょう。

保護者の方にとっては当たり前のことが、わが子にとっては異質で異様であるという事実。

母国になじまない、気持ちの中ではなじみたいのけれど、学力面や意識面でのハードルは高い…。

こんな悩みに直面したとき私たちは「自分たちだけがこんな風なのかもしれない。他の人はもっとスマートに、

もっとポジティブにやれるのかもしれない…」と押し隠してしまう傾向にあります。

 

海外帰国生保護者会はこうした保護者の皆さまの悩みについて「決してひとりではありませんよ!」

「こんな風に乗り越えた事例がありますよ!」と情報をシェアしあい、助け合いの輪を広げる取り組みです。

帰国生入試を経て、4月から新入生になる保護者の皆さまに一足早く集まっていただき、親睦を深めながら

今後について一緒に考える、入学前の不安を少しでも取り払う。帰国生保護者会でいつも的確かつご家庭に

寄り添ったお話をしてくださるアドバイザーのおふたりは、どちらも同じ悩みをご経験済み。

「帰国後、赴任した国を改めて訪れてみると、“自分も、周りも変わるんだ”って実感出来て、気持ちに区切りが

つくものですよ~」小木曽先生の言葉に大きくうなずく保護者の皆さま。

気づくこと、分かち合うことで得られる安心感が、4月から毎日をいっそう楽しみなものにしてくれますように!

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