妻中便り

全日本合唱コンクール全国大会in大阪

朝晩の冷え込みが山々を紅く、黄色く染めあげる驚き。

降るようにそそぐ、ヒグラシの鳴く声。

早春、ひそやかに開く花から匂い立つほのかな香り。

言葉にならない響きを、音にならない静けさを、なぜか人は歌にこめようとします。

大妻中野合唱部が、40年を超える歳月で培ってきたハーモニーが目指したのも、

声にならない、言葉にならない思いを、祈りを、届けることでした。

 

全日本合唱コンクール全国大会。

各都道府県から選ばれた代表合唱団のメンバーたちが、2017年10月最後の週末、

大阪フェスティバルホールに集いました。

大妻中野合唱部も、NHK全国学校音楽コンクールに続いて、中学校・高校そろっての

出場!学校数の多い、激戦の東京支部から、代表として中学高校が一緒に出場できる

喜び、それは言葉が追いつかないくらい大きなものです。

近づく台風で開催さえ危ぶまれた全国大会。

コンクールの悪天候には慣れっこの大妻中野合唱部にとっては、ある意味お馴染みの

大会風景だと言えるでしょう。

 

オペラハウスのような素晴らしいステージを前にするどの合唱団にも、この舞台にこめて

きた思いがあり、ここまでに積み上げてきた努力があったことは、疑いようもありません。

どのステージもどのハーモニーも、訓練に訓練を重ねてきた温度、明るさ、厚みに満ちています。

晴れやかなステージで高校生は壮大な年月を歌う『百年後』、中学生は生のエネルギーに

あふれる『森へ…』を堂々と歌い上げました。

 

初めて立つステージでしたが、雨雲の彼方に輝く太陽に届け!とばかり、大妻中野の「声」を

響かせることが出来たと思います。

 

数多くの学校がしのぎを削るこのコンクール、結果発表は何と、夜。

高等学校B部門 銅賞

中学校同声部門 金賞 をいただくことが出来ました。

中学生はNHK全国学校音楽コンクールで惜しくも届かなかった金色に輝く賞を手にし、感無量!

ここまで必死で頑張ってきた努力が報われました。

 

このコンクールをもって、今年度大妻中野合唱部が出場する大会はすべて終了。

次は、3月になかのZEROホールで開催される「第40回定期演奏会」に向けて、全員力を

合わせた練習がスタートします!

 

一覧へ戻る