妻中便り

第3回NFLJ現地リポート③

ディベートは議論による戦いです。

しかし、この戦いは相手を傷つけ、自分を優位に立たせるためにあるのではなく、

むしろ、相手を尊重するため、お互いを高めるためにあるのだといえるでしょう。

1人で資料を調べ、学ぼうとするよりも、誰かと一緒に学びあったり、自分の知識を

用いて議論したりする方が、知識は深くしっかりと定着します。

そして、賛否両方の立場を知ることで、多面的なものの見方が出来るようになり、

一つの考えを鵜呑みにしない、論理性や冷静さをともなった思考力が身につくのも

見逃せないポイントです。

 

だから、戦い終えたメンバーの表情は勝ち負けに関わらず、全力を出し尽くした

すがすがしさで晴れ晴れとしています。

閉会式。

達成感にあふれ、心地よい疲労を感じている出場者を前に、プレゼンテイターの

福原正大先生(本校のグローバル教育アドバイザーでもあります)がしてくださった

お話がとても印象的でした。

…8月6日、72年前、広島に原爆が投下されたこの日。平和を維持し続けていく

若者たちが、素晴らしい能力を発揮しました!福原先生のエネルギッシュな口調で

こんな風に語りかけてもらって誇らしくない出場者がいるでしょうか。

 

二度と繰り返してはならない、武器と暴力による争いを省みつつ、絆と知力による

争いでお互いを磨きあう夏。

「戦い」ですから勝敗がつき、順位が決まります。大妻中野生は惜しくも入賞を逃し

ましたが、山梨まで応援に駆けつけた宮澤校長をはじめ、たくさんの人に支えられ、

悔いのない立派な成果を残しました。

準備段階から本番まで、この大会に向けて精魂込めた日々は、きっと生涯誇れる

財産になることでしょう。

↑決勝はこの2チーム。 圧巻の戦いぶりでした!

 

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