妻中便り

言葉を学んで見えるもの(外国語発表会)

「Stylo Ananas Pomme Stylo!」

「Pen Pineapple Apple Pen!」

そして大画面に現れた、黄金色の衣装でお馴染みのあの人。

 

外国語発表会、フランス語履修メンバーからのクイズ「Qui est – ce?」(誰でしょう?)の

コーナー。幼少期の画像から現在妻中で働く先生を当ててみるもの、有名な政治家を

当ててみるもの…そして、「Stylo Ananas Pomme Stylo!」。

 

フランス語にまだ馴染みのない観客席の面々から、「へえ、フランス語だとこんな感じ

なんだ…」「雰囲気変わる!」と、新鮮な驚きとともに楽しげな感想がもれ聞こえてきます。

リンゴは英語でApple。

フランス語だったらPomme。

言語を学ぶ第一歩は、身近な母国語を異国の言葉に置きかえることです。

単純な置きかえ作業が何を生み出すか。

リンゴをPommeと呼ぶ国って、どんなところなんだろう…。

どんな人たちが、どんな生活をしているんだろう…。

 

言葉に向かう意識が、別の土地に思いを馳せる原動力になり、国境を越えた誰かと

つながる欲求を生み、前へ、外へと私たちを進ませます。

言葉を学ぶことは、地域を、人を、文化を知ろうとすること。

この発表を通じて、妻中生たちは何を得たでしょうか。

外国語の新しい単語や文法知識?

効果的なプレゼン技術?

スピーチやプレゼンの準備をするプロセスで触れた、数限りない映像資料や文献。

「語る」ために取り込んだあらゆるものが、アタマの、ココロのなかで国境を越えて

親しいものに変わったことは、疑いようもありません。

 

海の向こうに広がる世界が、もっと近く、もっと親しく感じられる存在に変わる感触。

すべての妻中生が、世界へつながる扉とつながっています。

この発表会を成長記録の1ページに、開かれたドアの向こうへと、羽ばたく日々が

続いていくのです。

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