妻中便り

日常をおびやかすもの・まもるもの(作文コンクール)

2016年もあと1週間足らず。

1年間を総括するニュースを見ていると、記憶によみがえってくる災害・事故・事件・改革…。

なにげなく過ごしている日常って、実は、ほんの少しのことで大きく揺らいでしまうのだな、

改めて実感させられます。

 

あたりまえのように水が使える、舗装された道を歩ける、医療サービスを受けられる、

どれも当然のようにある「日常」ですが、それを支えているものの何と多いこと。

奪われたり、消えて無くなったりでもしないと、残念ながら私たちがなかなか実感できない、

それが「日常」のありがたさ。

 

夏休みの宿題で、大妻中野生は学年ごとに作文の課題を与えられます。

先日お知らせしたのは、高校1年生が「差別」をテーマに書いた読書感想文がコンクールに

入賞したというニュース。

昨日、2学期終業式で、中学生たちが頑張って書いた作品の表彰が行われました。

1つは税の作文。

中学1年生の書いた「豊かで安心して暮らせる未来」という作品が、見事、国税庁長官賞を

受賞しました!

もう1つは読書感想文。子どもの教育・文化研究所主催のコンクール国語部門において、

中学2年生が松谷みよ子さん著、『ふたりのイーダ』を読み、自分の思いをしたためた

読書感想文が、文部科学大臣賞を受賞しました!

 

『ふたりのイーダ』は、中学2年生が来年、平和学習旅行で訪れるヒロシマの、忘れ得ぬ

「あの日」にまつわる戦争文学。一瞬の閃光で「日常」が「非日常」に変わる衝撃や悲惨さ、

おそろしさを思ったそうです。

一方、税金は、なにげない「日常」を支える存在。

「日常」を生きる人たちが納めたお金によって、今の「日常」が豊かな未来、安心な未来へと

つながるのです。

「日常」をおびやかすもの、まもるもの。

知ること、考えることからかけがえのない「日常」が続いていきます。

「日常」の大切さに気付き、それを発信する人になること。

妻中生たちは、まっすぐ、進むべき道を見すえています。

↑税の作文・表彰式/『ふたりのイーダ』

 

 

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