妻中便り

共感と刺激は明日へのパワー(帰国生保護者会)

大妻女子大学の服部孝彦教授がお馴染みのスマイルと明るい口調で

居並ぶ帰国生たちに質問を投げかけます。(質問は英語です)

「日本に戻って、英語の力が下がったな、と思う人?」

「反対に、日本に戻って、英語の新しい力が加わった、と思う人?」

 

最初の質問には、学年を問わず勢いよくたくさんの手が挙がります。

続く質問には手が挙がらず、まわりを囲む保護者のみなさんから苦笑が…。

 

この、ちょっとした「共感」。これが海外帰国生には大切なプロセスなのだ、と

気づくのは、彼女たち、そして保護者の方々の安心した表情を見るときです。

「自分だけが英語力を保持できないかも、と悩んでいるんじゃないんだ」

「わが子だけが、わが家だけが、日本に戻って戸惑っているわけじゃないんだ」

悩みは、人と分け合うことで軽減され、安心は、人と共有することで増幅します。

 

海外帰国生が全校生徒の1割を占め、帰国生の受け入れ実績が15年を数える

大妻中野。学校ぐるみで、こうした帰国生ファミリー特有の悩みを分かち合ってもらい、

今よりもっと充実した学生生活が送れるよう、取り組んでいることのひとつが、この

帰国生保護者会です。

 

今日は、海外帰国生として大妻中野で6年間を過ごし、希望の大学進学を果たした

OGを迎え、中高時代の体験談や志望校合格までに行った工夫など、帰国生なら

誰でも気になる話をたくさん聴かせてもらいました!

終了後、登壇した先輩たちに駆け寄り、口々に質問をする在校生。

話の間、何度も力強くうなずきながらメモをとっていた保護者のみなさんにも、今後

頑張っていくヒントが得られたことでしょう。

 

「海外帰国生の方が、純ジャパニーズ(日本で生まれ育った人)より、ずっと自分を

日本人だ!と強く認識しているものなんですよ」と、服部教授。

自分の中の日本人感覚はもちろん、「大妻中野生だ」という感覚も生涯宝ものに

して欲しい。悩みを軽くし、大きな安心とともに、また明日から頑張って欲しいと

私たちは願っています。

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