妻中便り

妻中生から中学受験生へのメッセージ2016⑪

大雪予報にドキドキしながら迎えた1月最後の登校日。

学校に着くやいなや体育着姿に早変わりする妻中生たち。

明後日に迫った中学入試。まだ見ぬ後輩たちのために、今日は全校挙げて

学校中を入試モードに切り替える日なのです。

 

元気よく声をかけて全体をまとめる生徒。前に出ては行かないけれど、周囲を

よく見て的確なサポートをする生徒。熱心に緻密な作業に没頭する生徒・・・。

女の子だけ、という一体感が成せる業なのか、妻中生が複数あつまって何かに

取り組むと、自然に適材適所の役割分担が出来上がります。

上級生になるほど、ちょっとした声かけや軽いアイコンタクトだけで全ての作業が

スムーズに進行する様子には、まさに成長の証だなあ・・・と、思わず微笑んで

しまいます。今日お送りするのは、「みんなで創る」ことに興味を持ち、リーダー

役にたくさん挑戦してきた中学3年生からのメッセージです。

 

私が大妻中野を受験した一番の理由は、プールがなかったからです。

そして、新築なので校舎がすごくキレイだったから、というのもあります。

それと、忘れてはいけないことでした。母の卒業校だということです。

 

2月1日の午後に妻中を受験した私は、合格発表の時間、お風呂に

入っていました。お風呂から出てきたら、母から「受かってるよ!」と

伝えられたのです。午前中の入試が上手くいかなかったので、ひとつ

合格を手にして、ものすごく安心したことを覚えています。

 

入学してみると、女の子だけ、という気安さがあるからか、授業中の

質問がとても多く、授業でもHRの話し合いでも、意見がドンドン出て

くるところが活気にあふれていていいな、と感じました。

話すことがいくらでもあるので、友達の輪もすごく広がりやすいのです。

 

中学1年生の合唱コン。初めて経験した妻中の合唱コンは、クラスが

ひとつになることがとにかく感動でした。私のクラスはみんな必死で

練習した結果、見事金賞を獲ることが出来たので、終わった後、「こう

いう感動的な行事をつくるって、どんな気分なんだろう??」と思い、

中学2年で合唱コンクール実行委員に立候補しました。

そして、中3の時には委員長を務め、他にも長﨑への平和学習旅行の

実行委員、文化祭実行委員にも挑戦しています。

長﨑の平和学習と合唱コンクール冒頭の実行委員長挨拶

企画・運営の仕事は、やってみると得るものが多すぎて、学ぶことが

 

ありすぎて、忙しいけれどものすごく充実した時間を過ごせます。

行事はいろいろな人の都合があわさってドンドン進んでいくので、その

場その場でパッと適切な判断をしなくてはいけません。

かといって、先の見通しも立てなければいけないので、判断1つにも

ものすごいプレッシャーがかかります。それでも、必ずやり遂げるんだ!

成功させるんだ!という心の軸を仲間同士が共有し合っているので、

充実感は1回1回本当にすごいものでした。

たくさんの貴重な経験が出来た中学生活に負けないくらい、密度の

濃い高校時代を送りたいと思います。

 

受験生のみなさん。

私も受験の時にはすごく緊張しました。けれど、受験会場にいる人たちは

入学したとすれば、みんな同じ妻中の生徒、大切な仲間になる人たちです。

ちょっと周りをキョロキョロして、気持ちをほぐしてください。

校舎がキレイなことに気付いてください。終わってしまえばこれも単なる

中学受験の思い出です。緊張すること自体を楽しんでください。

是非、楽しい入試、を経験して欲しいと思います!

中学3年生 平成27年度合唱コンクール実行委員長 M・Aさん

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