妻中便り

St. Andrew’s Seminar 2015 – Day 7&8: Cairns Tourist Guide

Yesterday and today are days off for students and us.  So I'll introduce some sightseeing spots in Cairns to you.

 

昨日今日は土日、週末なのでもちろん学校はありません。

この週末は今プログラム中最初で最後のゆっくりできるweekendです。

そのため、ご家庭ではこの土日をstayのハイライトと捉えて様々な準備をしていたようで、

生徒たちは今頃きっと各種アクティビティを楽しんでいるはずです。

 

我々教員もこの二日間は基本的にはday offということで、

生徒に何か緊急事態が起こらない限りはある程度行動の自由があります。

 

普段我々はSACCでの生徒の様子はよく見ていますが、

familyと過ごす生徒の姿は、ご家庭に様子伺いに訪問でもしない限り、なかなか見ることができません。

そして、ご家庭に余計な気を使わせないために、基本的には家庭訪問はしない方向で過ごしています。

なので、平日の夕方や夜、あるいは休日など、生徒がfamilyと訪れそうな場所には積極的に出向き、

familyと一緒にいる生徒に出会えたらそこで少し会話をして様子を見て、

ついでに写真を一枚撮らせてもらう、

という基本方針で動いています。

 

そしてこの週末は、あわよくばどこかで生徒に会えるかもしれない、

と考えながらそれぞれケアンズ周辺各地に散りました。

そんな週末含めこれまでの滞在の成果に基づいて、今回はケアンズ周辺の風景を簡単にご紹介します。

 

・Cairns Central Shopping Centre

 

ケアンズでショッピングといえばまずここ、通称The Mallです。

日本のデパートなどとは違い、普段は夕方前にはcloseしてしまいますが、

毎週木曜日は21時まで営業し、その日は生徒もfamilyに連れられてよく来ています。

ショッピングモールですので、洋服店を中心に様々な店舗とフードコートがあります。

 

・Espranade Lagoon

 

EspranadeというのはCairnsに数あるstreetの一つですが、海沿いにあり、

いわゆる目抜通り、様々なレストランやバー、商店が軒を連ね、

昼も夜も人通りが絶えない通りです。

どのご家庭にstayしている生徒たちも、必ず一度はこの通りに来ているはず、

というくらい、熱帯の観光地であるCairnsの一種の象徴のような場所でもあります。

その通り沿いにあるのがこのLagoonと呼ばれる公衆プールです。

公営なので無料で利用でき、シャワーなども完備されています。

とても広く綺麗で、人口でありながら砂浜も併設されています。

晴れた日にはたくさんの利用者で賑わい、またこの周辺の緑地には甲羅干しをする人々が溢れます。

 

そしてまたこの場所にはこれもまた無料で利用できるgrillも設置されています。

 

 

つまり、観光の際もここに来れば、スーパーで食材を買ってくるだけで、

Aussie(Australian people)の国民食であるBBQをお手軽に体験できるわけです。

他校の引率教員の方々がここに来て夕食を自炊している、

という情報(真偽は不明)も耳にしましたが、

物価の高いCairnsだからこそ、そんな使い方も「あり」です。

 

・The Night Market

 

昼頃からオープンするフードコート、夕方からオープンする屋内の土産物商店街の2セクションで構成され、

我々日本人からすると雑然としていてどこか懐かしさを感じさせる場所です。

ここも生徒は一度は必ず訪れる場所なので、

我々からすれば絶好のmeeting pointの一つです。

全体的にアジア風であり、そこはかとなく感じさせる怪しげな雰囲気もまた魅力です。

 

・Cairns Tropical Zoo / Night Zoo (reported by K)

 

ケアンズには「Tropical ZOO」という有名な動物園があり、
夜には「night zoo」というイベントをやっています。
夜行性のコアラやカンガルーの真の姿(?)が見られ、
最後にはキャンプファイヤーをやったり皆でダンスをしたりと、
昼間とはまた違った楽しみ方ができるようです。
 
きっと何人かの生徒たちも、土日の昼間にホストファミリーに
連れていっていただいていることと思いますが、
混んでいる中でも、きちんと「コアラ抱っこ」をしたことでしょう!

 

・Fitzroy Island

 

CairnsといえばThe Great Barrier Reefが何より有名ですが、

その玄関口、Outer Reefに位置する無人島としてはGreen Islandが人気で、

週末ともなれば何隻ものGreen Island行きのフェリーが発着しています。

この週末もfamilyとともに出かけた生徒もいたのではないでしょうか。

ただ人気ということはそれだけ人も多いということで、

それを嫌う人々にとってのalternativeとして挙げられるスポット、

それがこのFitzroy Islandです。

The Reefの一部であるGreen Islandとは違い、

こちらはオーストラリア本土の陸地と海底で地続きとなっている島ですが、

周囲にはやはりcoral reef(珊瑚礁)が広がっているため、

beachは砂浜ではなく珊瑚の浜となっています。

「南国の島」らしく、海水の透明度も高くとても綺麗で、いるだけで心が癒されます。

 

・Kuranda (reported by K)

 

世界遺産の熱帯雨林を眼下にskyrail(ゴンドラ)に乗って、キュランダ村に行ってきました。

このskyrailは、最古の熱帯雨林を​守り人々に見てもらうために、個人が投資して作られたものだそうです。
「キュランダ」とはアボリジニ語で「熱帯雨林に囲まれた町」という意味とのことです。
コアラガーデンやバタフライ・サンクチュアリーなどの小さなテーマパークもあり、
立ち並ぶお土産屋さんには、観光客がたくさんいました。
ですが、とても静かな小さな町で、心なしか時間がゆったりと流れているように感じました。
帰りは約2時間かけてキュランダ鉄道に乗りケアンズまで帰ってきましたが、途中で滝の見える駅で10分間停車したり、
「世界の車窓から」のオープニングで使われていた”180°曲がる線路”をゆっくり走ってくれたり、
決して長く感じない、とても楽しい列車の旅でした。

 

<番外編>

 

・Outback Activity

 

オーストラリアで有名なものの一つとして、outbackと呼ばれる土地があります。

文明が行き渡っていない自然のままの荒野を指す単語ですが、

他の英語圏の国では同じ意味では使われない単語で、

オーストラリアの一つの象徴として挙げられる概念でもあります。

outbackという言葉を使うとやや大げさですが、

ここオーストラリアでは内陸の郊外で行われるアクティビティがlocalの人々に特に人気のようです。

そしてその代表格がhorse riding、乗馬です。

こちらでは日本で犬や猫を購入するのと同じくらいの価格で馬を購入することができ、

そのため、馬を所有している家庭もそれほど珍しくもありません。

 

今日はSACCの教員の一人から御誘い頂き、

我々もそちらの御家庭で所有している馬でhorse ridingを体験しました。

こちらの御家庭にはこれまでにも何度か本校生徒のhomestayに御協力いただき、

今年度も娘さんがschool buddyを務めてくださっています。

 

余談ですが、このプログラムには必ずこのような形でSACC教員御家族の御協力があり、

そしてその方々が本校生徒の態度や気質を気に入り、repeaterとなってくださるケースも多くあります。

こうしたご家庭、本校生徒のschool buddy経験者、本校への留学経験者たち、

それらの皆さんがあわせて"Otsuma Nakano Family"とも呼ぶべき、

親日家ならぬ親大妻中野家となり、陰に日向に本校とSACCの交流に協力してくれている、

そのことをこちらに来るたびにひしひしと感じます。

これは本当に、本当にありがたいことであり、

こうした人々のおかげでこのプラグラムや二校間の交流があると言っても過言ではありません。

大切なのは、人と人との繋がりであり、その積み重ねで学校という組織同士の繋がりも成り立つのです。

 

話を戻します。

先のご家庭ではこれまでstayした本校生徒にはかならずこのようにhorse ridingの機会を与えてくださったそうです。

今回のhomestay familyの中にはやはり馬を所有している方がいました。

おそらくそちらのご家庭ではこの週末、このように生徒にhorse ridingの機会を与えてくださったことでしょう。

 

それぞれのご家庭ならではのoriginarity溢れる体験ができることもhomestayの魅力です。

生徒たちはこの週末どんな体験をできたでしょうか。

明日になればきっと様々な体験談を、英語で、必死に我々に伝えようとしてくれることでしょう。

それが今から非常に楽しみです。

 

そして御家族の皆様。

今回の留学から帰国した際、生徒たちはきっと一端の「ケアンズ通」になっているはずです。

次は生徒をガイド役に(そして通訳代わりに?)、

ぜひ一度、御家族でCairnsにいらしてみてはいかがでしょうか。

 

最後に、もうかなり昔の話になりますが、世界的に物議を醸したオーストラリア政府観光局の言葉を借りて:

So where the bloody hell are you?

(で、なんでケアンズに来ないの?)

 

 

 

※十年ほど前にオーストラリア政府観光局がリリースしたキャンペーンCMで使われたフレーズ。

"bloody hell"という強調表現が「低俗な表現」としてイギリスの放送コードに抵触、

放送禁止になったことで話題になり、世界的な議論がなされましたが、

それすらも計算に入れたオーストラリア政府観光局の作戦だったと言われています。

その騒動をふまえた上で日本ではそのCMは(字幕付きで)普通に放映されましたので、

覚えている方もいらっしゃるかもしれません

(その際の日本語訳キャッチコピーは「で、なんでオーストラリアに来ないの?」)。

"bloody hell"は言ってしまえばイギリス系英語の一種の「方言」のようなものであり、

それぞれの単語自体にそれほど下品な意味合いはありませんが、

実際の用法として「お上品ではない」ことは確かです。

が、それに対するオーストラリアとイギリスの態度の違いに両国自体の違いがよく表れていますし、

そのイギリスの態度が改めてオーストラリアのcasualなお国柄を逆説的に浮き彫りにした騒動でした。

参考までに。

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